足立朝日

Vol.3 犬もブランド狂の対象!?

掲載:2005年8月20日号
犬もブランド狂の対象!?
 日本人ほどブランド品や流行に左右される民族は世界中探してもいないだろう。たとえ毎日しょう油に突っ込んだ指をなめているだけの貧乏暮らしをしていても、財布はヴィトン、バックはグッチだ。はっきり言って、バカ丸出し!
 この日本的なブランド狂がモノだけに集中していれば笑って済ませてしまうことができるが、命のある生き物までブランド狂の対象になってしまうと、笑うことができなくなる。
 かつてのハスキーブームがいい例だ。一時、日本中がハスキーだらけだった。しかし当時の飼い主たちの中、ハスキー犬の素晴らしさを正しく理解できた人がどの位いたのだろうか?
 犬種によって飼い方が異なってしまう。車に例えると、普通の乗用車とスポーツカー。両方は車にちがいないが、扱い方は月とすっぽん。運転が下手のくせに、目立ちたいから手に負えないスポ
ーツカーを購入するバカが大勢いる。そして事故をおこし、他人に迷惑をかける。それと同じ、目立ちたいから手に負えない流行犬を購入する日本人は驚くほど多い。そして飼いきれなくなっちゃう。挙句の果てにその犬を保健所に持ち込む。本当にナサケナイ! 犬を飼いたいのなら、それぞれの犬種の特徴を良く理解した上、自分の暮らしやライフスタイルにあった犬を選ぶのは当たり前だろう! 流行は二の次! (マルコ・ブルーノ)

山梨の「犬捨て山」に生まれたミミとマルコさん