足立朝日

千住元町町会 坂田進町会長 77歳

掲載:2009年3月5日号
帝京科学大を町会揚げて大歓迎

 千住元町町会1200世帯を代表するのは、坂田進会長。この土地に生まれ育った生粋の千住っ子だ。逝去した加藤貞司前会長の遺志を継ぎ、「風通しの良い町会」を掲げて、2年前に就任した。
  それを受けて、町会メンバーは、各専門部を超えて協力体制を整え、実にまとまりがある。例えば、第5地区町会連合会の運動会などにも率先して参加。他町会からも羨ましがられているそうだ。専門部は、総務・環境・女性・文化・防火・防犯・交通に加え、女性防火部を持つ活発さ。言わずと知れた「祭りの町」でもあり、毎年、元宿神社からは神輿が繰り出す。今年から、同神社は七福巡りのひとつとして参加しているため、それを手伝う町会メンバーも忙しい。
 町内交流が盛んで、文化部主催の文化祭では、手芸・写真・絵画・書など、町の芸術家たちの作品が所狭しと展示された。
お互いの隠れた才能を知り、一同ビックリしたそうだ。妻のチエコさんも、社会福祉協議会の呼びかけで、高齢者に手作り作品をプレゼントして喜ばれている。
 平成10年には、地域の元宿小学校跡地に帝京科学大学が開学。生命環境学部・医療科学部・こども学部など、地域住民にも関心を持てる学部が出来るため、坂田会長はじめ町会メンバー一同、大学に期待を寄せる。
 高歳化が進む地域に、2000人を超す若者が出入りすることで、地域商店街の活性化も臨まれ、
町会としてもうれしい限りだ。かつて、坂田会長宅にも学生が下宿し、現在は医療の世界で活躍している。元町町会の至るところに学生が住み、祭り以外でも賑わうことを夢見ている。