足立朝日

Vol.10 一山2万円!

掲載:2006年3月20日号
一山2万円!
 これは高級サクランボウの話ではない。犬のウンコの話。正確に言うと、足立区の糞後悔のことだ。
 「区民の憩いの場所」として宣伝されている荒川河川敷の芝生に座ろうと思ったら、犬のウンコ。イヤだよね。犬が好きか嫌いかとは関係なく、怒るのは当たり前。残念なことに、怒りはいつも犬に向けられてしまう。でもウンコ犯人は犬ではなく、育ちの悪い無責任な飼い主だ。皆の迷惑だからちゃんと片付ければいいのに、知らぬ顔をするマナーを知らない飼い主。
 清潔な区を目指し、平成10年に足立区独自の「ポイ捨て禁止条例」ができた。空き缶などのポイ捨てゴミ、そして犬の糞も条例の対象になっている。罰金は2万円以下。すごいね!
 でも待ってよ、なんかおかしくないかい? このような立派な条例があるにもかかわらず、道路真中のグリーンベルトには空き缶や弁当箱などのゴミが散乱しているし、荒川河川敷はあいかわらずクソだらけだ。なぜだと思う? 聞いて驚くなよ。条例はつくったけれど、それを取り締まるシステムはない。警察に通報しても、管轄違いだから来てくれない。それじゃ、だれが取り締まるの? 区長がウンコ番をしてくれるのか? まさか……。
 ウンコ一山が2万円だったら、足立区は糞罰金だけでも区民税がただ? になるほど、東京の一番裕福な区に躍り出るでしょう!
 年末の至る所のライトアップもけっこうだが、こんな何の糞(クソ)にも役に立たない糞条例を考え出した連中の脳味噌を少しライトアップした方がいいんじゃない! (マルコ・ブルーノ)

5匹の兄弟と一緒に段ボール箱に入れられ、
真冬の荒川河川敷に捨てられたブッシュとマルコさん