足立朝日

4. 「氷川神社」(千住大川町)

掲載:2009年5月20日号
千住大川町12―3
氏子=千住5丁目、千住大川町



参道から拝殿、保存樹が多く繁る

 ご祭神は素盞鳴尊(スサノオノミコト)、倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)。
 創建は不詳。明治維新前は安養院別当であったが神仏分離で現在のような神社になった。
 明治44年から荒川放水路の大改修計画で、現在の千住5丁目の旧日光街道北側から大正4年(1915)現在地に移された。現在の本殿は昭和43年に竣工。
 本殿の左側に「千住川田浅間神社富士塚」がある。ご祭神は木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)。文政7年(1824)に築造され、現在地に移るまでは町の西北(元宿)川田耕地に氷川社、稲荷社、浅間社が同じ境内に鎮座していた。塚は富士山の溶岩を積み上げ、固められ高さ約3メートル。山頂に天保2年(1831)銘の石祠が安置されている。毎年7月1日に祭礼が行われる。
 また、足立区は江戸時代から紙すき業が盛んで、天保14年(1843)6月晦日、幕府の命により地すき紙を献上した時の、喜びの記念碑「紙すき碑」が境内にある。参道の左側には「旧千住新橋の標柱」親柱が保存されている。(参考・足立区説明版)。
 拝殿の手前右には、大きなお腹の福の神、千寿七福神の「布袋尊」がにこやかに鎮座する。
問合せTEL3881・5271竹内一郎宮司




写真上=拝殿
   中=川田浅間神社富士塚
   下=千寿七福神の布袋尊
      紙すき碑


   
※日本人はお宮参り、七五三、受験など事あるごとに神社にお参りしてきた。本来、初詣も自分が住んでいる氏神様に最初にお参りするものという。足立区の東京都神社庁に登録されている神社数は86社。自分の氏神様はどこか問合せが神社庁にも増えているそうだ。氏神様紹介は都神社庁発行の掲載名簿順に順次掲載予定。
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