足立朝日

Vol.27 Every dog is a family-dog

掲載:2008年3月20日号
Every dog is a family-dog

 ヨーロッパの人々にとって犬は家族。日本では考えられないことだが、一般的に仕事犬と呼ばれている犬たちでさえ、毎日の役目から解放された後、普通の家庭犬にもどってしまう。例えばスイスの国境警備隊の犬たちの仕事が終わると、それぞれの隊員の家で寝泊まりをし、厳しい訓練を受けたと思わせないほどのペット生活をしている。
  日本のように仕事犬を犬舎に入れっぱなしにしたり、施設の外でつないで飼うという非人道的な風習はめったに見られない。
 一般の家庭犬はこれだという仕事はないが、そばにいるだけで家族の毎日を楽しくそして明るくしてくれる。大切なのは、家族と行動をいつも共にするということ。買い物に出かけるとき、レストランで食事をするとき、休日を楽しむとき、犬はいつも一緒。大切な家族だから、当然でしょう!
 この「当然」という言葉が日本では通用しない。実にナサケナイ! 家族の一員という言い方は、日本の場合、形だけの空言葉。七割以上の犬たちは家の外でつないだままでの留守番。チワワ、トイプードル、パグなどの小型流行犬でも外でつないで飼っている日本人が大勢いる。あきれてモノも言えない!(マルコ・ブルーノ)