足立朝日

西新井中央町会 清水正雄会長(76歳)

掲載:2009年11月5日号
誠実・一途な役員の姿に感謝

 西新井大師の裏手、閑静な住宅街の850世帯が加入する「西新井中央町会」。まとめ役は、会長職7年目の清水正雄氏。
 ご本人は語らないが、一時は足立区監査役の要職や、地元の美観づくり活動の代表と重なった時期もあり、多忙な日々を過ごしたことを推し量れる。
現在は西新井大師総代を務めるが、墓地改修時には檀家の大きな協力があったことを深く感謝する。
 同町会の特色としては「青年会」の存在。子ども関連を担当する青少年部とは別に、50歳以下のパワフルな人材が集まる。神社大祭・西新井大師で催される花まつり・盆踊り・万燈神輿などで、その力をフルに発揮する。子どもたちには和太鼓を指導して、地元の高齢者施設へ演奏に繰り出す。
 青少年部の活動も活発だ。親と子のふれあいクリーン作戦終了後に、季節に応じて餅つき・焼きソバなどで子どもたちと共に楽しむ。西新井地区対主催のビーチボール大会では、子どもと大人チームが常に優勝候補に挙がる。桜の季節には、「大人だけの観桜会」を開き、参集者一同、親睦を深める。
 女性部の協力も大きい。広いテリトリーへの大量の行政関係などのチラシの回覧配布。さらに、30カ所の掲示板に貼る作業も快く行う。他町会の行事にも率先して出かけ、友好関係を結ぶ。その他どの部も年齢層が高いにも拘わらず、それぞれが誠実に一生懸命役割をこなす姿に、清水会長は頭が下がると言う。
 今後の課題は3つ。まずは、その時代に合った町会運営を継続させるために、次期人材を確保すること。2つ目は、高齢化社会を見据えて、個々の状況を適切に把握できるようなシステムを構築すること。最後は、会館など町会財産の管理。そのために、町会の法人化を視野に入れ、清水会長は思考を巡らす。