足立朝日

Vol.28-俳句入門教室 小浜 杜子男

掲載:2005年10月5日号
芭蕉ゆかりの地で俳人育成
 松尾芭蕉の約5カ月に亘る「奥の細道」の旅は、「千住」からスタートした。千住大橋を越えることは、芭蕉にとっては江戸との決別の意味であり、北詰の大橋公園の「矢立初の碑」には、芭蕉の心情を表わした「行く春や鳥なき魚の目は泪」の句の他、「奥の細道」旅立ちの章段の抜粋が刻まれている。芭蕉の旅立ちを記念して、1820年に南詰の素盞雄(すさのお)神社に建立された碑にも、同句が見られる。その他、千住神社(宮元町)、氷川神社(千住三丁目)、安養院(千住五丁目)、千住宿歴史プチテラス(千住河原町)などにも芭蕉の句が存在を発揮。区内の各句会も活発で、俳句人口の多さを誇る。シアター1010では、この芭蕉ゆかりの地での、さらなる俳句普及を目的に、NHK学園俳句講座専任講師で、「鷹」同人会理事長の小浜杜子男(としお)氏を招き、限定30人の「俳句入門教室」を開く。6カ月講座で、毎月第2・第4水曜日。スタートは10月26日(水)午前10時。毎回2時間。句会形式は、各人が3句を提出。受講者同士がそれらを互選し、小浜講師が講評する。
 「四季折々の豊かな自然の中で、等身大の自分と向き合って、少しずつ俳句の楽しさ、豊かさを身に付けていただきたいと思っています。俳句を作ったことがある方でも、全くない方でも大歓迎。みんなで一緒に楽しみましょう」と小浜講師からのメッセージ。問合せ℡5244・1010、シアタ1010俳句教室係。