足立朝日

20.「江北氷川神社」

掲載:2010年5月20日号
江北2‐43‐8
氏子=扇2丁目、江北1~2丁目の下沼田町会の皆さんほか


 ご祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)、奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)、大己貴命(オオナムチノミコト)、天照大御神(アマテラスオオミカミ)、伊邪那美命(イザナミノミコト)、淤母陀琉命(オモダルノミコト)。
 五色桜で有名な江北の桜が植えられていた旧荒川堤が唯一残存する場所の脇にある神社。創建は不詳だが、境内にある手水鉢(ちょうずばち=手や口を清める水を溜める鉢)には元禄12(1699)年奉納の刻印がある。例祭日は9月14日、15日の近い土日(大祭は2年に一度で、今年が例大祭)。
 江北氷川神社は、秩父山系を水源とする荒川流域に位置し、「沼田」という旧地名からもわかるように、古来より清流が流れる湖沼地帯であった。このような土地のご祭神は、古代より水の守り神として祀(まつ)られてきたが、村落の開発に伴い、荒川を出雲の国・簸川(ひのかわ)の故事に見立て、氷川神社を創建したと伝えられている。
 また、同神社では約40種類のお守りがあり、犬のお守りやボケ封じ、学業成就に夢叶うお守り……。「これだけの数があるのも、その時代、その人たちが必要としているお守りを作ったため」と八木禰宜(ねぎ)。
【問合せ】 TEL3897・6483八木宮司

写真=上/イチョウの保存樹も見事な江北氷川神社 
下/右から犬のお守り(500円)、恵方来福(800円)、旅立ちのお守り(500円)