足立朝日

スポーツ大好き

掲載:2005年11月5日号


強くても相手を思いやる
 蔦谷道場は昭和22年に創立され、現在二代目の蔦谷正允(59歳)さんが柔道を教えている。有段者である父の影響で5歳から柔道を始め、40歳頃に蔦谷道場の師範となった。正允さんは六段を持ち、得意技は平成の三四郎・古賀選手と同じ背負い投げ。
 生徒は30人程で、幼稚園生から40代までが日々稽古に励んでいる。少年部、青年部・女子部に分かれ、体力をつけたいというきっかけで通う人が多いそうだが、全国大会の団体戦で優勝するなど伝統ある道場だ。稽古では礼法を重んじ、時間の半分は受け身を行い、自分の身をかばうことを徹底的に覚える。正月には鏡開き、夏は暑中稽古と2泊3日の合宿も行うが、昨年の福島合宿でも稽古以外はバーベキューなどで盛り上がる。秋には芋堀り、12月には茶話会など、親睦を深める行事が目白押しだ。
 柔道場には創立当時から柔道の父、嘉納治五郎の「精力善用」という言葉が掲げられている。自分の持つ力を善いことに最大限活用するという意味だ。「強くても相手を思いやる、投げたら引いてあげる」。正允さんのモットーは「思いやりをもった活発な子を育てる」ことだという。【初心者歓迎・見学自由・入門随時】問合せ℡3881・4945蔦谷