足立朝日

足立朝日で2校が職場体験 中学2年生が豆記者に

掲載:2013年10月5日号
●第十四中
 第十四中学校2年の大島直樹くん、伊藤恵美莉さん、山﨑有輝さん、中條美優さん、荒木実桜さんが9月4日(水)、職場体験の一環として足立朝日新聞で記者体験をした。
 事前に記者としての心構えや名刺交換の仕方を学んだ5人は、まず足立区議会の馬場信男議長を取材。その思いや、具体的な活動などについて話を聞いた。豆記者を前に、馬場議長は会社員時代の失敗にも触れ、「失敗を恐れて何も挑戦しないのではなく、何事にも積極的に向かっていけば、道は必ず開ける」とアドバイス。
 さらに5人は、のこぎり音楽演奏家の「のこぎりキング下田」(本名=下田尚保)さんを取材。早稲田大学卒業後、亡父の事業を継ぎ、いつか本当に自分が望むことをしたいという夢を持ちながら黙々と働き続けた下田さんは、60歳をきっかけにきっぱりと事業に終止符を打ちこの道へ。現在は、フランス製音楽用のこぎりを駆使して、日本国内だけではなく世界にも活躍の場を広げ、フランスで開催された大会にも招聘された。「訪問先で多くの人々と知り合い、のこぎり音楽を通じて感動を与えられることがうれしい」と下田さん。その活動をさり気なくサポートするのは愛妻の信枝さん。夫唱婦随の関係を目の当たりに、下田さんから指導を受けてのこぎり演奏に挑戦した豆記者たちも微笑みいっぱい。
 下田さんは明日6日(日)午後2時、ギャラクシティホールでチャリティーコンサートを開く。
 チケットは、TEL3860・1717下田さんまで。
 2件の取材を通じて、5人は未知の世界に触れられる新聞記者という職種の魅力と、言葉のキャッチボールを交わしながら取材を深める面白さ・大変さを体感。「働くこと」の意義を見出した。

●栗島中
 栗島中学校(中央本町5‐23‐1、室木忠雄校長)2年生の静桃花さん、中澤早紀さん、畑山真帆さんの3人が8月27日(火)、29日(木)の2日間、足立朝日で記者体験をした。 27日(火)、3人は、まず足立3丁目在住のカメラマン・須藤美香さん(42)を訪問。9月に写真展「たいやきの旅」を開いた千住宿歴史プチテラスでのインタビュー。たいやきを持って世界47カ国を旅した須藤さんの話は興味をかきたてることばかりで、3人は「どの写真が一番気に入っていますか?」「なぜカメラマンになったの?」などと鋭い質問を飛ばしていた。 29日(木)は、足立朝日編集室で編集長から「広報紙作りのコツ」などの話を聴いた後、デザイナーから、記事や写真のデザインの仕方をパソコンを使ってレクチャー。
 その後、現在、千住大橋地域の再開発事業を進めている「㈱ニッピ」(千住緑町1‐1‐1)を訪問、平山耕治開発推進室次長らから、開発事業の目的、現状などを取材。関連ビルの屋上に案内されて、地区を一望した。
 最後の取材は、六町にある「ゑの木れすとらん」。同店は、食材として区内産野菜などを率先して使う店として有名で、東京国体開催の東京武道館(綾瀬)でふるまわれた「足立菜うどん」企画・開発の中心メンバー。榎本憶人店主は、「食料自給率が50%を切っている国は日本ぐらいで、これは大変な危機」と熱弁。そして、実際に「足立菜うどん」を作ってもらい、試食。3人とも「小松菜の味がしっかりしておいしい!」。質問は、女の子らしく「どうやったら料理がうまくなりますか?」。これに対して榎本さん「食べてくれる人の笑顔を想像して、楽しんで料理すればおいしい料理が出来ますよ」。
 取材を終えての感想は「色々な写真を見せてもらい感動した」(中澤さん)、「今回の体験で、本当のことを知ろうと思うことが大切だと思いました」(畑山さん)、「私は将来の夢がまだ決まっていないけど、新聞記者もいいかなと、思いました」(静さん)。

写真十四中・上/馬場議長(左)を取材する(時計回りに)伊藤、山﨑、中條、荒木、大島各記者
下/のこぎりキング下田さん(左)から指導を受ける大島記者

写真栗島中・上/須藤さんに取材する3人=千住宿歴史プチテラスで
下/「足立菜うどん」を前に榎本店主と記念写真。左から中澤記者、畑山記者、榎本店主、静記者=ゑの木れすとらんで