足立区の歴史を紐解く専門書「戦国期東武蔵の戦乱と信仰」 加増啓二著
足立区の歴史といえば、江戸時代に栄えた千住宿、はるか遡って縄文時代の伊興遺跡が知られている。
この本は、1400年代半ばに関東地方の戦国時代の幕開けとなった享徳の乱から、1603年に江戸幕府が開かれるまでの足立区周辺の歴史を、初めて紐解く1冊。
足立区周辺を支配していた武蔵千葉氏(本木で城跡が発見)、北条氏に挑んだ舎人氏、江戸六阿弥陀伝説の足立姫の父・宮城宰相のモデルでもある宮城氏など、地元を舞台に活躍した戦国武士たちの姿を追っている。
著者の加増啓示さんは、足立区地域文化課文化財係の学芸員。27年前に現職について間もなく書き溜めた論文をまとめ、加筆した。
「この地域が全く無人の荒野で、江戸時代になって初めて歴史が営まれたという重大な誤解を解くため、多くの人に読んで欲しい」と加増さん。
区立図書館にも寄贈する予定とのこと。歴史に興味のある人は、いかが。
◆戦国史研究叢書⑩「戦国期東武蔵の戦乱と信仰」(岩田書院TEL3326・3757/8200円+税)
足立区の歴史といえば、江戸時代に栄えた千住宿、はるか遡って縄文時代の伊興遺跡が知られている。

足立区周辺を支配していた武蔵千葉氏(本木で城跡が発見)、北条氏に挑んだ舎人氏、江戸六阿弥陀伝説の足立姫の父・宮城宰相のモデルでもある宮城氏など、地元を舞台に活躍した戦国武士たちの姿を追っている。
著者の加増啓示さんは、足立区地域文化課文化財係の学芸員。27年前に現職について間もなく書き溜めた論文をまとめ、加筆した。
「この地域が全く無人の荒野で、江戸時代になって初めて歴史が営まれたという重大な誤解を解くため、多くの人に読んで欲しい」と加増さん。
区立図書館にも寄贈する予定とのこと。歴史に興味のある人は、いかが。
◆戦国史研究叢書⑩「戦国期東武蔵の戦乱と信仰」(岩田書院TEL3326・3757/8200円+税)