夢の甲子園目指して、いざ「決戦」の始まりだ!! 朝日新聞社と東京都高校野球連盟が主催する第100回全国高校野球選手権記念東京大会が、7月1日(日)から始まった。足立区から、今年は青井高校が部員が足らず出場を辞退したため、7校が参加。初戦校、日程、球場も決まった。恒例の出場各校の横顔を紹介する(掲載は順不同)。

●足立区初の甲子園を目指す
◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】35人(3年6人、2年15人、1年14人)【監督】塚本達也(35)【キャプテン】上田陽介(3年、右翼手)
昨年夏、5回戦まで勝ち上がった熱い戦いを経験した4人がチームを引っ張る。秋と春は良さを生かせず初戦敗退。その悔しさをバネに、この夏に賭ける思いは「人一倍」という。
打撃の主軸は昨年に引き続き、花嶋晟尚くん(3年、遊撃手)。塚本新監督も「誰にでも褒めていただける選手」と太鼓判を押す。
上田陽介主将は、「打撃力が強みのチーム。序盤に得点を重ねて逃げ切るのが勝利パターン」と分析。実践を重視した練習を重ねてきた成果が、現れ始めているそうだ。
目標は、歴代チームの思いを受け継ぎ、「足立区初の甲子園。それを目指して1戦必勝!」と闘志を燃やす。「試合中、盛り上がるチームなので、それを見てほしい」と上田主将。3年を中心にチームワークで夏に挑む。
●地に足をつけた戦いで今年も起こせ快進撃!
◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】26人(3年5人、2年10人、1年8人、マネージャー3人)【監督】茶川剛史(34)【キャプテン】日比谷将紘(3年、遊撃手)
昨年は強豪の東海大高輪台に敗れはしたが、快進撃でベスト16入りを果たした。それでも茶川監督は「ベスト16はあくまで昨年の成績。昨年のことは忘れて、足元をすくわれないように、地に足をつけた戦いをしたい」と話す。
昨年もレギュラーだった選手2人を含む3年生5人は、下級生にとっては心強い先輩で精神的な支柱だ。守備では、特に主将の日比谷将紘くん(3年、遊撃手)と山田玲央くん(3年、二塁手)の鉄壁の二遊間が、3人の2年生投手を支える。日比谷くんは、攻撃でも1番打者の切り込み隊長として、4番・5番の上位打線を打つ2年生につなげる活躍が期待されている。
初戦の相手は部員100人越えの名門・日体大荏原。日比谷主将は「初戦、2回戦と強豪校との組み合わせになったが、自分たちの野球で勝負して勝ちたい」と話す。昨年に続き、快進撃を期待したい。
●目指すは足立区から初の甲子園出場!
◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】35人(3年6人、2年9人、1年17人、マネージャー1人)【監督】芝英晃(42)【キャプテン】三五晴貴(3年、投手)
昨年は、3回戦で駒込に1点差と悔しい惜敗を喫した足立西。今年は1年生も多く入部し、「足立区から初の甲子園出場」をスローガンに、大会へ向けて日々練習に励む。
初戦の相手は、葛飾野と桜丘の勝者。さらにその先にはシード校の城東が待つ。もし葛飾野が勝ち上がってきた場合は初戦と2回戦で「下町決戦」が実現。両校を倒して勢いにのりたい。芝監督は「雨の中でもバッティング練習をするほど、一生懸命さならどこにも負けない」と話す。
攻撃のキーマンは加藤拓也くん(2年、遊撃手)。身体能力が高く、1年生からのレギュラーで、練習試合では5試合連続ホームランを打つなど長打力もある走攻守が揃った選手だ。守備のキーマンは、主将でエースの三五晴貴くん(3年、投手)。ノビのあるストレートとキレのある変化球で相手打者を翻弄する。
9回まで試合が出来る6点までなら取られても構わないという気持ちで、相手に食らいついて終盤勝負の勝ち切る野球で目指せ甲子園。
●昨年のリベンジを果たし2回戦突破へ!
◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】73人(3年24人、2年16人、1年26人、マネージャー7人)【監督】有馬信夫(57)【キャプテン】古性拓樹(3年、三塁手)
同校は東東京大会ベスト16は多数、2006年にはベスト4進出の戦歴を持つ。昨年WBCに出場したヤクルトの秋吉亮投手はOB。
今年、新たにチームを率いるのは、名将・有馬信夫監督。99年に城東を、都立校19年ぶり(東東京の都立初)となる甲子園に導いたレジェンドだ。
現役最後の教え子となる選手たちを、「野球は上手だが、ミスが多い。コミュニケーションが足りない。強くなりたければ野球以外をちゃんとすること。友達を大切にする。人任せにしないで自分でやる」と、生活習慣から変える熱い指導。選手たちは、経験したことのないテクニカルな練習メニューに、戸惑いながらも食らいついている。
古性拓樹主将(3年、三塁手)は「1番から9番、どこからでも点数が取れるキレのいい打線が特徴。声をかけて少しでもまとまっていければ」と分析。「一つでも多く勝ち上がり、地域の応援を力にして、最後まで全力で諦めずに戦っていきたい」と気合十分だ。
●最多部員数で初神宮に挑む
◆都立荒川商業高校/小台2-1-31、TEL3912・9251【部員】24人(3年7人、2年9人、1年8人)、【監督】古溝匠(35)【キャプテン】内藤巧(3年、二塁手)
最近は野球が得意な芸人、ANZEN漫才・みやぞんの出身校として有名だ。部員数は過去最多と言われ、今までにないチーム内の競争の中で選手たちは切磋琢磨している。
校庭が狭いことに加え、定時制との切り替えにより1時間程度しか使えないなど環境は厳しい。昨年1年間、部長として信頼関係を築いてきた古溝新監督は、春からトレーナーを投入。「今までは力はあるが公式戦で出せなかった。意識がだいぶ変わった」と話す。
内藤巧主将によると長打バッター、技術バッター、守備が得意な選手など、「一人ひとりの個性が出ているチーム」という。春の1回3失点の苦い経験を課題に練習を重ね、今は1失点に抑えられるまでに成長した。「2年、1年の力を借りて試合ができて、感謝している」と主将。
初戦の場所は、夢の神宮第二。「気合が入る」と初の舞台に意気込む。
●9人全員全力野球でまずは1勝
◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】9人(3年2人、2年2人、1年5人)【監督】並木隆広(50)【キャプテン】関根大和(3年、遊撃手)
昨年は初戦敗退だった足立工業。今年はメンバーがギリギリの9人だが、全員が全力のプレーをして2年ぶりの1勝を目指し初戦に挑む。
チームを引っ張るのは3年生の2人。最後まで諦めないプレーでチームを支える主将の関根大和くん(3年、遊撃手)と、カーブやスライダーなど多彩な変化球を武器に打たせて取るタイプの技巧派投手の古宇田優馬くん(3年、投手)。この2人が下級生を盛り上げながら、「打って勝つ野球」をスローガンに戦う。
初戦の相手は、大森と大島の勝者。「どっちが上がって来ても難しい試合になると思うが、(神宮球場という大きな舞台で)しっかり最後まで悔いのないようにプレーしたい」と関根主将。
●赤羽商業と団結して初戦突破へ!
◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5、TEL3620・5991【部員】9人(3年2人、2年2人、1年2人、マネージャー3人)【監督】牛窪大季(29)【キャプテン】坂口源麿(3年、三塁手&二塁手)
同校は昨年、野球部員が連盟規定の5人以上となり、他校からのレンタルを仰いで久々に単独チームを組めたが、今年はまた人数が足りず、元に戻ってしまった。
北区の赤羽商業との連合チームだが、牛窪監督は「ウチはまとまっているので、赤羽商業さんと力を合わせて頑張りたい」と話す。
キャプテンの坂口くんは、小兵ながら「飛ばすバッティング」に期待がもてる存在で、二塁手の鈴木聖也くん(2年)はチャンスがあれば、バンドなどの小技に期待。
渡辺将輝くん(3年、捕手・一塁手)、井龍憲太郎くん(2年、三塁手)はともにバッティングで成果を出せるか。「とにかく大田区の雪谷との初戦を突破したい!」と坂口主将。
●青井高校は出場辞退
青井高校(青井1-7-35)は、今年は部員が足りず、出場を辞退した。樋口陽彦監督(27)は「残念ですが、来年、再来年を見据え、青井野球部の再建に全力をあげたい」と語った。



◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】35人(3年6人、2年15人、1年14人)【監督】塚本達也(35)【キャプテン】上田陽介(3年、右翼手)
昨年夏、5回戦まで勝ち上がった熱い戦いを経験した4人がチームを引っ張る。秋と春は良さを生かせず初戦敗退。その悔しさをバネに、この夏に賭ける思いは「人一倍」という。
打撃の主軸は昨年に引き続き、花嶋晟尚くん(3年、遊撃手)。塚本新監督も「誰にでも褒めていただける選手」と太鼓判を押す。
上田陽介主将は、「打撃力が強みのチーム。序盤に得点を重ねて逃げ切るのが勝利パターン」と分析。実践を重視した練習を重ねてきた成果が、現れ始めているそうだ。
目標は、歴代チームの思いを受け継ぎ、「足立区初の甲子園。それを目指して1戦必勝!」と闘志を燃やす。「試合中、盛り上がるチームなので、それを見てほしい」と上田主将。3年を中心にチームワークで夏に挑む。

◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】26人(3年5人、2年10人、1年8人、マネージャー3人)【監督】茶川剛史(34)【キャプテン】日比谷将紘(3年、遊撃手)
昨年は強豪の東海大高輪台に敗れはしたが、快進撃でベスト16入りを果たした。それでも茶川監督は「ベスト16はあくまで昨年の成績。昨年のことは忘れて、足元をすくわれないように、地に足をつけた戦いをしたい」と話す。
昨年もレギュラーだった選手2人を含む3年生5人は、下級生にとっては心強い先輩で精神的な支柱だ。守備では、特に主将の日比谷将紘くん(3年、遊撃手)と山田玲央くん(3年、二塁手)の鉄壁の二遊間が、3人の2年生投手を支える。日比谷くんは、攻撃でも1番打者の切り込み隊長として、4番・5番の上位打線を打つ2年生につなげる活躍が期待されている。
初戦の相手は部員100人越えの名門・日体大荏原。日比谷主将は「初戦、2回戦と強豪校との組み合わせになったが、自分たちの野球で勝負して勝ちたい」と話す。昨年に続き、快進撃を期待したい。

◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】35人(3年6人、2年9人、1年17人、マネージャー1人)【監督】芝英晃(42)【キャプテン】三五晴貴(3年、投手)
昨年は、3回戦で駒込に1点差と悔しい惜敗を喫した足立西。今年は1年生も多く入部し、「足立区から初の甲子園出場」をスローガンに、大会へ向けて日々練習に励む。
初戦の相手は、葛飾野と桜丘の勝者。さらにその先にはシード校の城東が待つ。もし葛飾野が勝ち上がってきた場合は初戦と2回戦で「下町決戦」が実現。両校を倒して勢いにのりたい。芝監督は「雨の中でもバッティング練習をするほど、一生懸命さならどこにも負けない」と話す。
攻撃のキーマンは加藤拓也くん(2年、遊撃手)。身体能力が高く、1年生からのレギュラーで、練習試合では5試合連続ホームランを打つなど長打力もある走攻守が揃った選手だ。守備のキーマンは、主将でエースの三五晴貴くん(3年、投手)。ノビのあるストレートとキレのある変化球で相手打者を翻弄する。
9回まで試合が出来る6点までなら取られても構わないという気持ちで、相手に食らいついて終盤勝負の勝ち切る野球で目指せ甲子園。

◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】73人(3年24人、2年16人、1年26人、マネージャー7人)【監督】有馬信夫(57)【キャプテン】古性拓樹(3年、三塁手)
同校は東東京大会ベスト16は多数、2006年にはベスト4進出の戦歴を持つ。昨年WBCに出場したヤクルトの秋吉亮投手はOB。
今年、新たにチームを率いるのは、名将・有馬信夫監督。99年に城東を、都立校19年ぶり(東東京の都立初)となる甲子園に導いたレジェンドだ。
現役最後の教え子となる選手たちを、「野球は上手だが、ミスが多い。コミュニケーションが足りない。強くなりたければ野球以外をちゃんとすること。友達を大切にする。人任せにしないで自分でやる」と、生活習慣から変える熱い指導。選手たちは、経験したことのないテクニカルな練習メニューに、戸惑いながらも食らいついている。
古性拓樹主将(3年、三塁手)は「1番から9番、どこからでも点数が取れるキレのいい打線が特徴。声をかけて少しでもまとまっていければ」と分析。「一つでも多く勝ち上がり、地域の応援を力にして、最後まで全力で諦めずに戦っていきたい」と気合十分だ。

◆都立荒川商業高校/小台2-1-31、TEL3912・9251【部員】24人(3年7人、2年9人、1年8人)、【監督】古溝匠(35)【キャプテン】内藤巧(3年、二塁手)
最近は野球が得意な芸人、ANZEN漫才・みやぞんの出身校として有名だ。部員数は過去最多と言われ、今までにないチーム内の競争の中で選手たちは切磋琢磨している。
校庭が狭いことに加え、定時制との切り替えにより1時間程度しか使えないなど環境は厳しい。昨年1年間、部長として信頼関係を築いてきた古溝新監督は、春からトレーナーを投入。「今までは力はあるが公式戦で出せなかった。意識がだいぶ変わった」と話す。
内藤巧主将によると長打バッター、技術バッター、守備が得意な選手など、「一人ひとりの個性が出ているチーム」という。春の1回3失点の苦い経験を課題に練習を重ね、今は1失点に抑えられるまでに成長した。「2年、1年の力を借りて試合ができて、感謝している」と主将。
初戦の場所は、夢の神宮第二。「気合が入る」と初の舞台に意気込む。

◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】9人(3年2人、2年2人、1年5人)【監督】並木隆広(50)【キャプテン】関根大和(3年、遊撃手)
昨年は初戦敗退だった足立工業。今年はメンバーがギリギリの9人だが、全員が全力のプレーをして2年ぶりの1勝を目指し初戦に挑む。
チームを引っ張るのは3年生の2人。最後まで諦めないプレーでチームを支える主将の関根大和くん(3年、遊撃手)と、カーブやスライダーなど多彩な変化球を武器に打たせて取るタイプの技巧派投手の古宇田優馬くん(3年、投手)。この2人が下級生を盛り上げながら、「打って勝つ野球」をスローガンに戦う。
初戦の相手は、大森と大島の勝者。「どっちが上がって来ても難しい試合になると思うが、(神宮球場という大きな舞台で)しっかり最後まで悔いのないようにプレーしたい」と関根主将。

◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5、TEL3620・5991【部員】9人(3年2人、2年2人、1年2人、マネージャー3人)【監督】牛窪大季(29)【キャプテン】坂口源麿(3年、三塁手&二塁手)
同校は昨年、野球部員が連盟規定の5人以上となり、他校からのレンタルを仰いで久々に単独チームを組めたが、今年はまた人数が足りず、元に戻ってしまった。
北区の赤羽商業との連合チームだが、牛窪監督は「ウチはまとまっているので、赤羽商業さんと力を合わせて頑張りたい」と話す。
キャプテンの坂口くんは、小兵ながら「飛ばすバッティング」に期待がもてる存在で、二塁手の鈴木聖也くん(2年)はチャンスがあれば、バンドなどの小技に期待。
渡辺将輝くん(3年、捕手・一塁手)、井龍憲太郎くん(2年、三塁手)はともにバッティングで成果を出せるか。「とにかく大田区の雪谷との初戦を突破したい!」と坂口主将。
●青井高校は出場辞退
青井高校(青井1-7-35)は、今年は部員が足りず、出場を辞退した。樋口陽彦監督(27)は「残念ですが、来年、再来年を見据え、青井野球部の再建に全力をあげたい」と語った。
