7月14日(土)、東京電機大学千住キャンパスで、同大学工学部先端機械工学科の三井和幸教授(57)による「東京電機大学技術士会公開講演会」が行われた。
テーマは、同氏が開発した新機能性材料(EAM)について。この材料は、脳卒中などで手足が麻痺した人のリハビリやトレーニング用補助装置に応用できるもの。
高齢化社会が進む中で、元気で長生きするためには足腰や腕の衰えを抑えることが大事だが、トレーニング装置は大きく家庭では使えない上、ダンベルなどの機器も個人に適したものを選ぶのは難しい。そこで、抵抗力を自在にコントロールできる装置がないかと考え、電圧を加えることで吸引力が発生するゴムシートのような素材を開発した。
この素材を応用することで、例えば脳梗塞後の歩行リハビリ訓練が画期的に変わる。現在の訓練では、膝関節が固定された状態で足を曲げずに振り回して歩く「ぶん回し歩行」を患者が結果として覚えてしまう。しかし、この素材を使えば電圧のオンとオフを切り替えることで、歩行に合わせて膝関節の固定と解除が可能なため、自然に近い歩行を覚えることが出来る。
製品化は今年の11月頃を予定しており、病院や老人ホームなど福祉の現場で活躍する日が待たれる。
写真上/講演する三井教授=東京電機大学千住キャンパスで
下/新機能性材料(EAM)

高齢化社会が進む中で、元気で長生きするためには足腰や腕の衰えを抑えることが大事だが、トレーニング装置は大きく家庭では使えない上、ダンベルなどの機器も個人に適したものを選ぶのは難しい。そこで、抵抗力を自在にコントロールできる装置がないかと考え、電圧を加えることで吸引力が発生するゴムシートのような素材を開発した。

製品化は今年の11月頃を予定しており、病院や老人ホームなど福祉の現場で活躍する日が待たれる。
写真上/講演する三井教授=東京電機大学千住キャンパスで
下/新機能性材料(EAM)