足立朝日

女団連「L・フェスタ」盛況 楽しんで学んで2日間

掲載:2018年12月5日号
 「L・フェスタ 2018あだち」が11月10日(土)・11日(日)、エル・ソフィアで開かれた。主催は足立区女性団体連合会と足立区。
 10日はドキュメンタリー映画「わたしはマララ」が上映された。パキスタン出身のマララ・ユスフザイは、タリバンによる支配と教育を批判したことから銃撃されて、頭に大怪我を負ったが、女性の教育を受ける権利を訴え続け、2014年、最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞した。
 映画はマララの先進的な考え方や不屈の精神力で全世界に訴える力強い姿、家族や友人たちと過ごす時の普通の少女の顔、また、タリバンが町を支配していく過程や恐怖政治によって変えられていく生活などが、実際の映像とアニメによって描かれている。
 上映会には定員250人を超える参加者が集まり、追加席が設置されたほど。年齢層は全体に高めだったが、男性や若い女性の姿もあり、涙を流す人もいた。
 上映前には映像ディレクター・川崎けい子氏が「タリバン支配と女性たち」をテーマに講演。
 アフガニスタンでは25%の女性が性被害に遭っているが、少女は結婚時の持参金であり家族の財産であることから名乗り出ることができず、天国に行けると信じて死を選んでしまう現状を解説。「本人が教育を受けていないため、自分が不幸な立場であると知らない」と話し、世界で苦しむ女性たちの悲劇を無くすために、教育が必要であることを説いた。

写真/川崎ディレクターによる講演