足立朝日

市川森一脚本賞財団 「作品上映とシンポジウム」開催

掲載:2020年3月5日号
 放送文化基金助成事業 作品上映とシンポジウム「テレビドラマの巨人たち~人間を描き続けた脚本家」が3月28日(土)、千代田放送会館2階スタジオで開催される。
 一般財団法人市川森一脚本賞財団主催で毎年行われる同シンポジウムは、今年4回目で、今回のテーマは「田向正健 ひと、凛として時代を生きる」。
 田向は1976年、浅茅陽子がヒロインを演じたNHK朝の連続テレビ小説「雲のじゅうたん」で注目を浴びた。82年、ストレスを強いられるサラリーマン社会を等身大で描いた「リラックス松原克己の日常生活」(関西テレビ)で第6回向田邦子賞を受賞。88年の「武田信玄」は、平均視聴率39・2%という大ヒットとなった。93年、NHK土曜ドラマ「街角」で、第9回文化庁芸術作品賞を受賞。84年、連続テレビ小説「ロマンス」、大河ドラマ「信長KING OF ZIPANG」(92年)、大河ドラマ「徳川慶喜」(98年)などの話題作を手掛けた。2010年、病没。
 当日のスケジュールは次の通り。参加費無料。
1【第1部上映】午前10時「リラックス松原克己の日常生活」、午前11時55分「雲のじゅうたん」
2【第2部上映】午後1時10分「街角」、午後2時30分「武田信玄」
3【第3部シンポジウム】

午後4時~5時20分。
演題は「田向正健ドラマの魅力を語る」。
 パネリストに、浅茅陽子(女優、田向作品「雲のじゅうたん」「おんなの時代」主演)、重光享彦(演出家、田向作品大河ドラマ「武田信玄」「信長」などを演出)、富澤正孝(演出家、田向作品「街角」「徳川慶喜」などを演出)を迎える。司会は、鈴木嘉一(放送評論家)。
 シンポジウム終了後、午後6時から「第8回 市川森一脚本賞贈賞式」が行われる。今回の受賞者は「JOKER×FACE」(フジテレビ)の脚本家・玉田真也。詳細次号掲載。
 これら全てに一般人が参加できる。参加希望者は次のメールアドレスへ。上記①②③と贈賞式のどれに参加希望かを明記。新型コロナウイルスの関係で中止になる場合は、同財団HPで告知。同財団名で検索の上、開催可否を確認のこと。

写真上/浅茅陽子
下/玉田真也