綾瀬6丁目在住のアマチュアカメラマン・小久保彰さん(71)から、今度はツミ(一番小さい鷹の一種)に関するうれしい便りが届いた。名付けて「ツミ営巣の物語」――。
前号で、東綾瀬小学校そばの親水緑道に花開いた二輪草の話を投稿したが、その後、コロナ禍を避けながら晴れた日を選んで区内を巡回し、今年も某公園でツミの雌雄が営巣のため盛んに飛び回っているのに遭遇した。花が落ちて葉桜になりかけている桜木に飛来したペア、オスはやはり精悍な顔をして遠くを眺め、メスはやさしげに首をかしげている。
天敵のカラスを避け、餌になるスズメやネズミ、昆虫類が多くいる場所をしきりに探しているその姿は、安くて静かな住処を求めてさまよう人間たちに重なり合ってジーンとくる。
昨年の最初の営巣は、4月中旬、イチョウの大木の上だったが、今年も4月下旬、同じ場所に営巣した。
【メモ】ツミは、シベリア南部、モンゴル、中国、日本などで分布しているタカ科の鳥。日本で最小の猛禽類。猛禽類とは他の動物を捕食する鳥のことで、タカやハヤブサ、フクロウの仲間。するどい爪とくちばしを持つことが特徴。大きさはオスが全長約27㎝、メスが約30㎝で、羽を広げた状態(翼開長)では約51~63㎝にもなる。眼の色が赤いのがオス、黄色がメス。一度に産む卵の数は2~5個で、4~5月に産卵。卵はメスが温め、約30日で孵化、孵化後約30日で巣立つ。
写真上/某公園に飛来したツミの雄と雌

天敵のカラスを避け、餌になるスズメやネズミ、昆虫類が多くいる場所をしきりに探しているその姿は、安くて静かな住処を求めてさまよう人間たちに重なり合ってジーンとくる。

【メモ】ツミは、シベリア南部、モンゴル、中国、日本などで分布しているタカ科の鳥。日本で最小の猛禽類。猛禽類とは他の動物を捕食する鳥のことで、タカやハヤブサ、フクロウの仲間。するどい爪とくちばしを持つことが特徴。大きさはオスが全長約27㎝、メスが約30㎝で、羽を広げた状態(翼開長)では約51~63㎝にもなる。眼の色が赤いのがオス、黄色がメス。一度に産む卵の数は2~5個で、4~5月に産卵。卵はメスが温め、約30日で孵化、孵化後約30日で巣立つ。
写真上/某公園に飛来したツミの雄と雌