足立朝日

区が新型コロナ ウイルス対策 自宅療養セットを支給

掲載:2020年5月5日号
 新型コロナウイルスの陽性反応が出た人のうち、軽症者については東京都が借り上げたホテルなどで療養する対応が始まったが、事情により自宅で療養する人に対して、区では、生活必需品等の物資を支給することを決め、4月20日(月)からスタートさせた。
 区は、療養に関する東京都の対応の変更を受け、4月17日(金)、区から区内事業者の㈱サンベルクス(本社=花畑5丁目)に食料品や日用品の調達を要請したところ、同社が受諾。
 4月20日(月)、自宅療養セットの支給を希望した20世帯に支給を開始した。支給する物品は、区が指定したミネラルウォーター、ごはんパック、カップ麺、レトルトカレー、缶詰、クッキー、野菜などの食料品22 、ティッシュペーパー、石鹸、歯ブラシなどの日用品5、女性用日用品1 (希望者)の各品目に加えて、現在入手困難品のマスク、手指消毒液、トイレットペーパーの3品目は区の災害用備蓄品を使用、区職員が車で配送した。
 区衛生部では「今後、自宅療養となった方の希望を聞きながら、継続実施していくので、品目や数量が変わる可能性がある」と話す。
 4月20日(月)、区職員6人が入手困難品を積んだ車2台でサンベルクスの店舗に到着し、あらかじめ同社社員が段ボールに梱包しておいた食料品、日用品を積み込んだ。対象世帯へ確実に届けるため、配送先と中身を入念に確認し、午後3時すぎに対象世帯宅へ向け、順次出発した。配給の初日となった20日は、都市建設部の職員が担当。
 担当した職員の一人は「配送の経験はないが、辛い思いをされている区民に支給品を届けるため、精一杯頑張りたい」と話した。

写真/段ボールに詰められた支給品