一ツ家3丁目のNPO法人「森林インストラクター会フォレスト」の「道草の会」の萩原循代表(70)=6面「掲示板」参照=から「足立朝日」宛に「便り」が届いた。その内容は以下――。
春爛漫の季節だが、私たちには、まさに「沈黙の春」となっている。そんな中、3月30日(月)に3人で花畑団地周辺の観察会を行った。
同団地は戦後の経済成長期の1965年に、東京の住宅不足の受け皿として建てられた大規模なUR賃貸住宅。
団地内の敷地は広く、草刈りなど定期的に行われ管理されて来たおかげで、外来種の侵入も見られるが、今回紹介する在来種も多く見られる貴重な場所であることに気づかされた。
近年は再開発の計画も進み、来年4月にも文教大学のキャンパスが完成し若人の街に変わって、新しいものと、古いもののハイブリッドな街になる予感がする。
そんな中、以下に紹介する植物たちも、人間と共存して生き抜いてゆく姿が、若者(学生)と、熟年者らが関わって新しいコミュニティーを創造してゆく姿と重なり合って見える。大事にしたい。
①タチツボスミレ(スミレ科)
関東地方ではポピュラーなスミレだが、足立区では群生するのは少ない。茎が立ち上がる庭(坪)に咲くスミレの意。スミレについては、距(花のガクから冠の基部近くから突出した部分)の部分が墨入れに似ることから転化したとする説と、摘み草だったので摘み入れ草が転化したとする説がある。
②ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科)
田のヘリなど水分の多いところに生える。花畑も昔は田んぼであった証。サギとは花の姿が鷺の姿に似ているからなのだが、コケと名が付いても、苔の仲間ではなく、地面を這うように横枝を出すのが苔のようであるのが名前の由来。
③キランソウ(シソ科)
道端や堤防などで地面に張りつくように群生する多年草。全体に白い毛が多く生える。別名「地獄の釜の蓋」。全部位を薬草として使用すると病気が治り釜の蓋を閉じてしまう。薬効=高血圧、鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止めなどに効果。
④カスマグサ(マメ科)
道端や畔などに生える。普通に見ることができるカラスノエンドウ、それよりも葉も花小さくひ弱に見えるスズメノエンドウだが、カスマグサはその中間で前の二種の頭文字カとスの間という意味がある。
【メモ】NPO法人森林インストラクター会フォレスト代表・萩原循 TEL090・7259・5314
写真上/散策した3人。萩原代表(左)と横田さん(円内は伊藤正さん)

同団地は戦後の経済成長期の1965年に、東京の住宅不足の受け皿として建てられた大規模なUR賃貸住宅。
団地内の敷地は広く、草刈りなど定期的に行われ管理されて来たおかげで、外来種の侵入も見られるが、今回紹介する在来種も多く見られる貴重な場所であることに気づかされた。
近年は再開発の計画も進み、来年4月にも文教大学のキャンパスが完成し若人の街に変わって、新しいものと、古いもののハイブリッドな街になる予感がする。
そんな中、以下に紹介する植物たちも、人間と共存して生き抜いてゆく姿が、若者(学生)と、熟年者らが関わって新しいコミュニティーを創造してゆく姿と重なり合って見える。大事にしたい。

関東地方ではポピュラーなスミレだが、足立区では群生するのは少ない。茎が立ち上がる庭(坪)に咲くスミレの意。スミレについては、距(花のガクから冠の基部近くから突出した部分)の部分が墨入れに似ることから転化したとする説と、摘み草だったので摘み入れ草が転化したとする説がある。

田のヘリなど水分の多いところに生える。花畑も昔は田んぼであった証。サギとは花の姿が鷺の姿に似ているからなのだが、コケと名が付いても、苔の仲間ではなく、地面を這うように横枝を出すのが苔のようであるのが名前の由来。

道端や堤防などで地面に張りつくように群生する多年草。全体に白い毛が多く生える。別名「地獄の釜の蓋」。全部位を薬草として使用すると病気が治り釜の蓋を閉じてしまう。薬効=高血圧、鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止めなどに効果。

道端や畔などに生える。普通に見ることができるカラスノエンドウ、それよりも葉も花小さくひ弱に見えるスズメノエンドウだが、カスマグサはその中間で前の二種の頭文字カとスの間という意味がある。
【メモ】NPO法人森林インストラクター会フォレスト代表・萩原循 TEL090・7259・5314
写真上/散策した3人。萩原代表(左)と横田さん(円内は伊藤正さん)