足立朝日

焼肉弁当30食 店先で焼いて配布 千住の焼肉店

掲載:2020年6月5日号
 新型コロナで商売が厳しい中、地域貢献に取り組んだ店もある。
 店先で肉を焼き通行人の食欲をそそっていたのは、「山形牛一頭買い 焼肉 美美」(千住旭町39‐7、TEL3882・4343)。毎日午後0時半~1時、日替わり肉をご飯に乗せた焼肉弁当を限定30食、無料配布した(5月24日で終了)。
 同店では4月初旬からテイクアウトを開始。自粛営業解除が延期になったことから、ゴールデンウィーク明けの営業について店長の鈴木伯亜斗さん、社長、オーナー、料理長でアイデアを出し合い、「抱えている食材を無駄にしたくない。地域貢献として配りたい」と、無料弁当を決断。店の売り上げは7~8割減っていたが、「自粛の要請に応じながら社会貢献できる。会社のあり方として決めました」と鈴木店長。
 受け取って行く人は、スーツ姿、子連れ、高齢者など幅広く、今まで来店したことのない人もいたという。後日、有料の弁当を買いに来てくれた人もいたそうで「お店を知ってもらう機会になった。やって良かった」と話している。

写真/店先で肉を炭火焼きして弁当に