足立朝日

仁王像を設置 千住仲町の源長寺

掲載:2020年11月5日号
 「このコロナ禍に、邪気を払う素晴らしい仁王像が出来た。感激しています」――。江戸時代に千住地区を開拓した石出掃部亮吉胤の菩提寺として知られる千住仲町の浄土宗源長寺(蓮波富栄住職、千住仲町4-1)が、このほど山門の両脇に置く仁王像を新造し、10月16日(金)に「開眼式」が行われた。
 置かれた仁王像は、高さ2・3mのヒノキ製で、秩父の宮大工・児玉博道さんが彫ったもの。
 式典は、檀家を中心に数百人規模で開催の予定だったが、感染予防のため、小規模な式となった。
 石出掃部亮吉胤は、江戸・慶長3年(1598年)に千住仲町に住みながら、開拓に汗を流す一方、同15年(1610年)に一族の菩提寺としてこの寺を開いた。そして、千住大橋架橋などに尽力した郡代の伊奈備前守忠次を敬慕していたことにより、その法名にちなむ寺号を付けて開基としている。

写真上/向かって左の山門に設置された仁王像(同上)
下/挨拶する蓮波住職(左から2番目)