足立朝日

花畑団地にツルボ咲き始め

掲載:2021年9月5日号
 一ツ家在住で、NPO法人「森林インストラクター会フォレスト」代表の萩原循さん(68)から花畑団地に咲き始めたツルボという珍しい花についての便りが届いた。以下はその短信。
 「ツルボは北海道から沖縄まで夏の終わりに咲くキジカクシ科ツルボ属の多年草。背の低い草原や土手などに群落になって生育し、鱗茎に黒みをおびた卵型の球根があります。また、昔から皮膚病・神経痛・火傷・切傷などを負った際に、その球根をすりつぶして湿布薬として使用され民間薬として重宝がられてきました。昔は、足立区でも普通に見られていたと思いますが、最近はどこでも草刈りをしなくなったので、背の高い草木が伸び、ツルボに陽が当たらなくなって珍しい植物になったのでしょう」

写真上/ツルボ=萩原さん撮影
下/群生するツルボ