足立朝日

足立区長賞は 「サウナから出て来たようなセミの声」 全国小中学生 俳句大会

掲載:2021年12月5日号
 11月23日(火・祝)、小林一茶ゆかりの炎天寺(吉野秀彦住職、六月3-13-20)で「第60回一茶まつり」が開催された。今年も昨年に続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一茶忌法要と「全国小中学生俳句大会」の特選・秀逸句の掲示のみ行われた。
 今年は6万4055句が寄せられ、高野ムツオ審査委員長らの審査の結果、小学校の部では3万8108句の中から特選15句、秀逸199句、入選496句が、中学校の部では2万5947句の中から特選14句、秀逸121句、入選285句が決定。一茶まつり大賞に選ばれた句は、小学生の部が「じしゅくでも田んぼのいねはぼんおどり」(三重県伊賀市・成和西小3年、勝島透強さん)、中学生の部が「桜咲きこんな私も中学生」(千葉県八千代市・萱田中1年・赤木結香さん)だった。
 同俳句大会は、今回で終了する。吉野住職は「これまで730万句の応募と22万枚の賞状を子どもたちに配ってきて、お寺としてやりきったと思います。来年以降は俳句を使ったクイズで、遊びながら学べるような企画をやっていければ」と話す。
 区内では渕江小と江北桜中が区長賞、東伊興小と第十二中が教育委員会賞を団体で受賞したほか、個人は次の4人が特撰に選ばれた(敬称略)。
▼足立区長賞=「サウナから出て来たようなセミの声」(江北桜中2年、木村恒太)
▼足立区教育委員会賞=「右に母左に妹あまの川」(花保小2年、山本篤嗣)、「ざっそうがゆきをかついで立ちあがる」(渕江小3年、なりかわみはな)、「すいか割り右右右右元の向き」(東伊興小5年、白倉悠智)