足立朝日

アリュウムを育ててみませんか?

掲載:2022年6月5日号
 1年前の本紙6月5日号5面に「これ、ユリの花です」と掲載して、多くの読者から反響があった区立関屋公園の花壇に咲く「アリュウム」の花が、今年も見事な花を咲かせ、近隣住民を喜ばせた。
 球根を植えた袴田克広さん(83)は、この時「同じマンションに住む女性からもらい、花壇に植えるよう頼まれた」と言っていたが、その女性が山川節子さん。球根は、東日本大震災の被災地、岩手県大槌町のある家庭から、山川さんの友人が球根をもらい受け、植え直しを繰り返して増えたものを分けてもらった。山川さんは、その友人とは東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市唐丹小中学校の子どもたちの教育支援活動を通して知り合い、今も一緒に活動を続けている。
 唐丹では、友人らが復興支援のための「唐丹希望基金」を作り、全国から募金や物資が寄せられている。
 友人は、基金の思いと同じことから、多くの人にこの球根を送りたいと思い、6年前の秋、募金や物資を寄せた人のうち希望者にアリュウムの球根を送り始めた。山川さんも友人と同じ思いで、「もし、球根を育ててみたいと思われる方がいたら、お分けすることができます」と話している。希望者は山川さんに直接連絡を。
【メモ】球根は掘り出しの後、乾燥させてからなので秋になる。山川さんの連絡先は、TEL3
879・1440(留守電になっているので、メッセージを)。

写真/見事に咲いたアリュウム