足立朝日

オーストラリアの生徒たちと 七夕祭り  ―興本扇学園―

掲載:2010年7月20日号
 小・中一貫校の興本扇学園(宇野彰人校長)=扇3丁目=で7月7日(水)、オーストラリアの小中高一貫校の生徒を招いて七夕祭りが行われた。
 同学園は5年前の設立以来、国際コミュニケーション科の授業で国際理解や英語に力を入れてきたことから、昨年10月に国連ユネスコ・スクールに認定。「異文化理解」を基本テーマに、日本の伝統文化を学んでいる。
 今回来校したのは、クイーンズランド州チャーターズ・タウン市にある「Blackheath&Thornbourgh College」。生徒8人と教員ら一行が、日本への海外研修旅行の一貫として立ち寄った。
 七夕の竹が飾られた体育館で、全校児童生徒約800人が彼らを歓迎。9年生(中学3年)の片岡奈津美さんが、「今日は年に1度織姫と彦星が会える七夕の日。一緒に楽しみましょう」と英語で挨拶した。英語教諭と協力して、日本語文を英語に訳したという片岡さんは「最初は緊張したけど、(相手の学生が)良かったと言ってくれたので」と晴れ晴れと語った。
 授業で日本語を学んでいるオーストラリアの生徒たちも、1人1人日本語で自己紹介。子どもたちから驚きの声と盛大な拍手が起こった。生徒たちは合唱やリコーダーの演奏、6年生18人による七夕物語の英語説明などでおもてなし。海外のお客さんたちも日本の生徒に助けられながら、短冊に「PEACE(平和)」などの願いを書いて飾りつけ、日本の伝統行事を体験した。
 セレモニー後は8年生による魚沼自然教室のプレゼンテーションや、給食などで交流。日本の生徒より箸使いの上手な学生もいて、「俺が教えようと思ったのに」と7年生が苦笑する場面も。それぞれが積極的な交流で、充実した時間を過ごした。
 スティーブンさん(15)は、「日本の学校はとてもきれい。学生も友好的で明るい」と笑顔で印象を語った。

写真=全校児童生徒が海外の学生を歓迎=興本扇学園体育館で