足立朝日

定時制高校ドキュメンタリー 「月あかりの下で」をロードショー

掲載:2010年8月5日号
 夜間定時制中学校を有する足立区にも関わりの深い映画が、大反響につき緊急夏休みロードショー決定。タイトル「月あかりの下で/ある定時制高校の記憶」(演出 撮影、編集=太田直子)。
 舞台は1学年1クラス、全校生徒120人足らずの埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。働く若者たちの学びの場であり、小・中学校で不登校を経験、高校を中退した若者たちの再出発の場でもある。全日制の高等学校に進めない青少年に対し、高等学校の教育を受ける機会を与えるために誕生した定時制通信制課程。しかし、急速に進む少子高齢化をはじめ、さまざまな社会環境や産業構造の変化により、そのニーズも多様化しているとし、単位制等への統廃合が進められ、縮小傾向にある。そして、この浦和商業定時制課程も08年3月に閉校となった。
 心の傷を抱えた若者たちが、大家族のような仲間や教師との関わりの中で、学校を居場所として生きてきた4年間を、丁寧に追ったドキュメンタリー作品が、静かな感動を呼んでいる。
●会場=ポレポレ東中野(中野区東中野4-4-1)
●上映日時=8月21日(土)~9月10日(金)各13時半、16時10分
●料金=当日1500円
●問合せ=ポレポレ東中野TEL3371・0088
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○会場=ムーブ町屋ハイビジョンルーム(荒川区荒川7-50-9町屋駅前センターまちや4F)
○日時=8月22日(日)
13時40分
○料金=上映協力券500円
○主催=夜間中学校と教育を語る会。
○問合せ=TEL3898・3386(木下)
※いずれの問合せも(株)グループ現代TEL3341・2863。

写真=様々な姿で授業を受ける生徒たち(写真提供=グループ現代)