足立朝日

美味しい非常食はいかが? ~乾燥野菜~

掲載:2010年8月20日号
野菜不足を解消! その名も「乾燥野菜」
 避難中の食生活で、気になるのが野菜不足。そんな心配を解決してくれる保存食が、昨年1月から発売されている。 その名も「乾燥野菜」。株式会社ハンズ・フーズ・ジャパン(岐阜県羽島市)が、非常用保存食として10年がかりで開発した。
乾燥というとフリーズドライを連想するが、製法も栄養価も全く違う。国産の無農薬、減農薬野菜を、塩・砂糖・油や添加物を一切使わない新技術「低温蒸気加熱減圧乾燥加工」を用いることで、大腸菌(O‐157)を殺菌。常温で3年の保存が可能だ。
 また、ビタミンCがほとんど分解されないだけでなく、酵素作用でアミノ酸の一種ギャバ・アラニンが増加し、栄養価がアップしたという。
 個食用パックでヤーコン、大根、人参、玉ねぎ、ブロッコリー、トマトの6種類入り。香りや風味、食感もしっかりあるので、そのまま食べてもよし。30分~1時間水につければ70%戻るので、スープにしてもいい。
 1袋10個入り3150円。残念ながら小売りはしていない。非常食などを扱っている廣瀬産業株式会社(千住宮元町23‐1TEL3278・0382)が、ケース単位(1袋10個入り×10袋)の注文で販売予定。

写真=上/左は水で戻して皿に盛った「乾燥野菜」
下/ビタミンCもアミノ酸もしっかり採れる