
9月9日(木)、区庁舎ホールで行われた登録証交付式で近藤やよい区長が登録証を代表者に手渡し、朝日新聞のASA14店舗など全新聞販売店が、新たにあんしん協力機関として加わった。
あんしんネットワークはボランティア、民生委員、地域包括支援センター職員が中心となって、地域の高齢者の見守りや声かけなどをする事業。高齢者やその家族が困っている時に①見落とさない②相談できる③対応できる④支え合うことで、問題の早期発見と地域ぐるみで支えることが目的。これまでに銭湯、薬局、老人クラブなど379カ所が登録している。
足立区の人口67万人のうち、65歳以上は14万人。高齢化率は21・7%で、5人に1人が高齢者。全国平均22・6%よりは低いが年々増加しており、平成26年度には24・3%になると予測。また全32万世帯中、高齢者の1人暮らし及び高齢者のみの世帯は6万5000世帯で、全体の5分の1にあたる。
区では平成12年から同ネットワークを立ち上げ、協力機関を増やしてきた。配達で地域に浸透している新聞販売店には、アンテナとしての役割が期待される。「新聞が何日もたまっている」「シャッターが閉まっている」「洗濯物が干しっぱなし」「植木の水やりがされていない」などの異変のほか、本人からの虐待などの相談も、地域包括支援センターに連絡。区の職員などが対応にあたる。
これまでも配達現場では、様々な事態に遭遇した例がある。病人を発見し、連絡先がわからないため119番通報したが、救急車に同乗しなければならず、業務に支障をきたすことがあったという。今回の登録により、スムーズな地域協力ができることになる。
写真=登録証交付式で各新聞販売店の代表が揃った=区庁舎ホールで