「割ればほのかなさくら色 呑めばほっぺもさくら色」――。この10月に、「あだち五色桜物語」というリキュール(焼酎)が発売される。水(湯)を注ぐときれいな桜色(ピンク)に変わるという逸品。足立区江北が発祥の地である「五色桜」、桜の名所が区内中にある足立区をPRしようと、NPO法人「五色桜の会」と千住地区の有志の酒屋の集まりである「酒千会」が共同企画した。

リキュール「あだち五色桜物語」を創る話は、NPO法人「五色桜の会」の大久保美智子代表が、「水(湯)で割るときれいな桜色に変化するようなお酒がないかしら」とイメージしたことから始まった。あれこれ調べていく中で、長崎県にある焼酎メーカー「大島醸造」を探し当て、試作してもらったところ、麦焼酎をベースにしたリキュールが完成。色が変わり、やさしく丸みのある味は「女性好み」と気に入った。「これに〝あだち五色桜物語〟のラベルを貼って売りましょう」。
これまで「清酒千住」「千住ねぎ焼酎」などを企画商品として販売してきた実績のある「酒千会」(成田一司会長=千住中居町「成田酒店」店主)に持ち込んだところ、「桜のまち足立をPRするのに一役買いたい」と即OKとなり、大島醸造の快諾を得て販売が決まった。
ラベルのデザインは、東和4丁目在住の新進イラストレーター・松村春香さんに依頼。
リキュール「あだち五色桜物語」は、10月9日(土)、10日(日)の荒川河川敷での「A-Festa(区民まつり)」で初お目見えした後、10月24日(日)にシアター1010で行われる「酒屋のおやじによる千住酒まつり」で本格販売される。720ml(4合)1500円、360ml(2合)900円。当面は、「酒千会」加盟の10店で販売する。大久保さんは「区民の皆さんが、このリキュールを飲み、広めることで〝桜の町足立〟を盛り上げてくれれば嬉しい」と話す。
【メモ】 「酒千会」は北千住地域の10酒店が参加。連絡先は、「成田酒店」TEL3881・6056。HPは、「清酒千住」で検索。
リキュール「あだち五色桜物語」のラベルをデザインした松村春香さんの話 ラベル中央、金髪の女の子が振袖にブーツというスタイルで桜の苗木を持っているイラストは、ワシントンへ足立の桜が贈られた時のエピソードをもとに描きました。今ワシントンでは、大きくなった足立の桜の木々でリスたちが遊んでいるそうです。そんな歴史やストーリーを感じながら、皆様の頬も桜色に染めていただけたらと思っています。
写真=上/かわいいラベルが人気を呼びそうなリキュール「あだち五色桜物語」
下/「あだち五色桜物語」を手に「酒千会」の皆さんと松村さん(右)
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