足立朝日

身近な風景画でまちおこしを 「あだちひとまち百景―西新井の巻―」盛況

掲載:2010年10月5日号
 足立に住む人たちが、地元を自慢できる情報発信とコミュニケーションツールを作りたいと、挑戦している人たちがいる。
 区内印刷会社の有志9社で結成された「あだちマーチング委員会」(瀬田章弘事務局長)は「街の元気を見つけよう!」を合言葉に、昨年10月から活動を開始。湯島本郷マーチング委員会の活動に共感、命名は元気のでる「マーチ(行進曲)」と「まち」をかけた。
 9月18日(土)~21日(火)に西新井大師本堂下ギャラリーで、初のイベント「あだちひとまち百景―西新井の巻―」を開催。西新井大師など街の風景を描いた水彩画31点に、メンバーが調べた由来や豆知識など丁寧な説明書きをつけて展示した。有名スポットだけでなく、普段通る交差点など半径1㎞にある何気ない風景も選び、湯島本郷のふるさと画家・上野啓太氏が描いた。
 「懐かしい」「普段生活している街並を描いてもらってうれしい」と、来場者はじっくり鑑賞。描いてほしい場所をリクエストする人や、自宅から昔の風景写真を持ってきて見せてくれる人も。どの絵はがきも好評で、瀬田さんは「地域を愛してらっしゃるんだなぁ」と驚き喜ぶ。
 「目的は儲けることでなく、まちおこし。そのためには、自分たちの街を好きになって欲しい」。その想いは2000人以上の来場で、予想以上の大きな手応えとなった。
 地方でも活動が広がり始めており、いずれ「元気になった街どうしで交流して、より元気になれれば」と夢は広がる。
 次は来年4月頃に、「千住の巻」を開催予定。
【西新井の巻・絵はがき】
 門前の清水屋ほかで10月中旬から販売。1枚100円。31種類。カレンダーも企画中。問合せTEL3880・6446あだちマーチング委員会事務局(弘和印刷内)

写真=上/西新井大師門と「清水屋」を描いた水彩画=「あだちひとまち百景」絵はがき
下/西新井の風景画を展示=西新井大師で