足立朝日

仲町氷川神社が5~6年後に 遷座400年大記念祭を実施

掲載:2010年10月5日号
 9月18日(土)~19日(日)に大祭が行われた仲町氷川神社では、6年後同社が今の場所に遷座して400年を迎えるに当たり、通常5年ごとに行われる大祭と400年祭を同時に開催する大記念祭を実施の予定。5年後にするか6年後かは未定だが、今年の大祭で再現復活した「四神鉾(ほこ)」も再び飾られて盛大なお祭りになりそうだ。
 竹内一郎宮司は「(記念祭では)宿場町が賑わっていた頃に行われていた豪華な祭りを再現したい」と話す。しかし残念ながら同社には歴史的な資料がほとんど残っておらず、宿場町が賑わっていたころの祭りについてはこれから調べていくとのこと。
 そんな中でも、残存している貴重なものもあり、浅草の神輿専門店も江戸神輿と認める天保6(1835)年作製の「金銅装神輿」や、天保4(1833)年に千住宿の商家の人たちにより奉納された「四神鉾」があり、これらの品からも当時の千住宿の隆盛が偲ばれる。
 今年の大祭では、その四神鉾を約100年ぶりに再現復活し一般公開した。しかし、設置するにはクレーンを使用するなど一苦労のため、今後は大祭のときのみ公開する予定だ。
※四神=東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武という4匹の聖獣のことで、それぞれ東西南北を司り、その中央を守護すると考えられている。
問合せ TEL3881・5271仲町氷川神社

写真=上/かつがれた「金銅装神輿」
下/四神鉾が展示された風景=今年の例大祭で