足立朝日

社会福祉法人 聖風会55周年 ボランテイアに感謝をこめて記念式典

掲載:2010年11月5日号
 社会福祉法人・聖風会(近藤明理事長)が創立55周年を迎え10月20日(水)、足立新生苑(花畑4)でボランティア感謝祭を兼ねた記念式典が開かれた。近藤やよい区長、荒川区福祉部部長、台東区福祉部部長代理など来賓、理事、役員らが、お祝いにかけつけた。
 (社)聖風会は昭和29年に設立、翌年から生活保護施設・足立養老院として事業を開始。その後、足立老人ホームに改称、特養老人ホーム・足立新生苑を創設し、現在は足立、荒川、台東区で老人ホーム、通所サービスセンターなど10所を運営している。
 地域との交流も活発で、毎年「はなはた祭り」を開催。10月3日(日)に行われた第9回目の今年は、花畑西小学校児童のソーラン節、舎一金管バンドや鼓感太鼓の演奏、バザーや模擬店などがあり、地域の人たちで賑わった。
 記念式典では、近藤常博常務理事が55年の歩みを説明し、近藤理事長が創立時の思いやエピソードを交えて挨拶。老人福祉法がなかった当時、実家が身寄りのない人を施設に送り届ける仕事を請け負っていたが、悲惨な状況を目の当たりにし、施設に受け入れを断られた半身不随の老人などを世話する中で、老人ホーム設立を決めたという。
 施設運営の協力への感謝を述べ、「ボランティアの人にどれだけお世話になっているか。1回だけでなく、継続してやってくださっている方をお招きした」と、近藤理事長。ボランティア、寄付、運営協力の約170の個人・団体名が読み上げられ、感謝状が贈られた。
 式典後のアトラクションでは、板橋の民俗歌舞団荒馬座が、水口囃子、獅子舞などを賑やかに披露し、お祝いムードを盛り上げた。

写真=上/創立当時の厳しかった高齢者の状況を語る近藤明理事長
下/はなはた祭りでの小学生によるソーラン節=足立新生苑で