足立朝日

アレフ(旧オウム)進出断固阻止へ 区独自に反社会的団体規制の条例を施行

掲載:2010年11月5日号
 足立区はアレフ(旧オウム)への対抗手段として、「足立区反社会的団体の規制に関する条例」を10月22日(金)の区議会に提出、成立をもって即日施行された。
 今年3月、入谷9丁目にあるビルをアレフが取得したことから、区は対策本部を設置。6月には住民総決起集会が開かれ、700人が参加した。これまで、住民の反対により改修工事が中断するなどあった。
 今回の条例は、全国自治体で初の旧オウム真理教に対する規制となるもので、対象は団体規制法で監査処分を受けた「アレフ」と「ひかりの輪」に限定。活動内容や入居者の身元などの定期的な報告、立ち入り調査受け入れなどを義務づけ、脅威となる場合は立ち退きを命ずることができるとしている。転入阻止の意志のアピールが狙い。
 近藤区長は記者会見で「あらゆる対策を講じてきたが、転入を阻止する手段が皆無なのを痛感。条例を立ち上げ、毅然と転入拒絶の姿勢を出すと共に、国に抜本的な対策を頼む意見書を出すことを決議した」と語った。