足立朝日

千寿本町小 子どもたちが千住の歴史を劇で上演

掲載:2010年11月20日号
 千寿本町小学校(林正樹校長)の4年生69人が、千住の歴史を劇にした「オー! マイ千住」を、11月5日(金)・6日(土)の学芸会で上演した。
 地域のおじいさんが子どもたちに昔話を聞かせ、その場面を再現するという内容。水戸光圀の槍かけの松、芭蕉、伊能忠敬の測量、千葉さな、洪水、空襲など、30分の中に歴史がぎっしり。校庭中央の楠の木のエピソードも盛り込まれ、「千住節」「オー! マイ千住」の2曲を合唱した。
 9月から歴史を調べるチームと脚本チームに分かれ、台本、大道具など全て子どもたちが中心となって作り上げた。NPO法人千住文化普及会理事長の櫟原(いちはら)文夫氏を講師に招き、千住の歴史について学ぶ授業もあった。
 「明治の終わりから大正に洪水がたくさんあったことが印象に残っている」(藤井航くん)、「伊能忠敬の1歩が69㎝ということに驚いた」(数山はるかさん)、「芭蕉が旅立つ時に家を捨てたと知ってビックリ」(井上みや乃さん)、「宿場町通りを有名な人がたくさん通っていたり、やりかけ団子が古いと知った」(鈴木梨胡さん)、「昔の人が洪水を防いでくれた。千住がもっと好きになった」(野口未菜さん)、「昔の人に感謝して、ここにみんな生きているということを伝えたい」(久保盛尊=たける=くん)。
 子どもたちの感想には、千住への愛情と、先人への素直な感謝がこもる。地域の歴史を学ぶことで、環境を大切に思う心や感謝の気持ちが、しっかりと育まれたようだ。

写真=松のピンチに黄門さまご一行参上!=千寿本町小体育館で