足立朝日

どんな生き物が来てくれるかな 大谷田小でビオトープ完成

掲載:2010年11月20日号
 大谷田小学校(大橋利通校長)で3年生が、ビオトープ造りに挑戦した。今年60周年を迎え、記念に残る環境教育として実施したもの。
 保護者の提案で、NECキャピタルソリューション株式会社の「わくわく子どもの池プロジェクト」(ボランティアで小中学校にビオトープを造成する活動)を活用。同プロジェクトは07年からNPO法人アサザ基金の協力で、希望校でビオトープ造成の資金援助、人的支援、事前教育などを行っている。
 アサザ基金の飯島博・代表理事らが事前に授業を行い、子どもたちは学校周辺の生物の観察や住みやすい環境を学習。10月にはビオトープの設計図を考えて発表した。
 11月9日(火)の造成では、池の形に掘った花壇の上に、水が洩れないようにビニールを被せて土を盛って整えたところに水を引き、水草を植えた。子どもたちは休憩時間も惜しんで、作業に没頭。霞ヶ浦のメダカとタニシを入れ、仕上げにビオトープの名前「生き物の町」と書かれた看板に、「生き物を入れないでください」の注意書きとカッパの絵を描き入れた手作り看板を立てると、子どもたちの笑顔が輝いた。
 今後は外から生き物たちが自然に集まって住んでくれることを楽しみにしながら、じっくりと観察していく。
〈メモ〉「NPO法人アサザ基金」=主に茨城県霞ヶ浦・北浦流域の自然再生事業や小中学校への環境教育プログラムの提供を行っている。霞ヶ浦の水質悪化により激減した水生植物・アサザの保護活動として始まった。

写真=できたての池に水草を植える子どもたち