足立朝日

取り壊し予定の校舎内にアート 6年生が壁画を制作 西新井小

掲載:2010年12月5日号
 西新井小学校(加藤隆司校長)の校舎内の壁と階段に、色鮮やかなアートが出現した。
 創立81年の同校は校庭に新校舎を建設中で、築40~60年の校舎は来年の夏休みの引越し後、取り壊される。6年生は新校舎完成を待たずに卒業することから、思い出作りとして旧校舎の壁画に挑戦することになった。
 クラスごとにテーマを決めてアイデアを出し合い、階段の壁面に直接ペンキで描いた。「未来へ」と題された海の中や、自然豊かな山の風景など、明るく伸び伸びとした世界が広がる。5年生が大きな紙に絵を描いたものを、階段アートとして切って貼り付け、壁画とのコラボレーションが完成した。
 11月18日(木)~21日(日)に校内で開かれた3年に1度の展覧会で、保護者や地域の人にも公開された。階段や教室には子どもたちの作品が並び、静かなBGMとともにモニターに制作過程などの写真が映し出されるなど、普段の学校が異世界のギャラリーとなった。
 今後、卒業式までに全校児童で旧校舎内を全て壁画化し、6年生は壁画の中を通って旅立っていく計画という。


写真=上/=壁画製作中の6年生
下/階段アートと壁画で学校が不思議な世界に=西新井小