足立朝日

「もしもしお父さんです」生島ヒロシ (発売元=ウイングジャパンCO.,LTD.)

掲載:2010年12月5日号
 アメリカ仕込みの感性でTBSのラジオ番組を盛りたて、アナウンサーとして幅広く活躍。視聴者にラジオやテレビの楽しさを伝え続けている生島ヒロシがCDデビューした。タイトルは「もしもしお父さんです」。
 現在、TBSラジオ系「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」などの番組出演・CM出演・講演など多方面で活躍中の生島。この12月に還暦を迎えるとは思えない伸びやかで若々しい歌声ではあるが、その歌詞と台詞が何とも切ない。上京した父が娘を思って電話をかけるが、いつも留守。「お前の母親と別れはしたけれど お前は父さんの 一生子どもだよ♪」……娘はいつまでも帰宅せず、お父さんは娘と話せないまま最終列車の時間が迫り、「最終の時間だ 待ったけどもう帰るね」……。生島ヒロシの父性を感じさせる親子愛が美しく悲しい(作詞=里村龍一、作曲=森山慎也、編曲=矢田部正)。
 「この歌を通して今一度、親子の絆、愛情について考えるということを世間に発信していきたい。還暦を迎える1週間後の紅白とレコード大賞に出られるよう(笑い)、この曲に賭けます!」と生島。