成人の日の1月10日(月)、足立区の新成人を祝う「成人の日の集い」が東京武道館(綾瀬3丁目)で開かれた。
今年の新成人は平成2年4月2日~翌年4月1日生まれの男性3008人、女性2855人の計5863人。昨年より38人減少となった(昨年12月1日現在)。

成人の手で作る集い
東京武道館の前は、華やかな晴れ着姿の男女でごった返すお馴染みの光景があった。
式典に出席したのは2990人で、例年と同じく全体の5割強。外で旧友との再会に盛り上がり、式典は二の次という若者も多い。
かつて荒れた成人式が話題になったこともあるが、今はスムーズだ。足立区では3年前から、新成人による実行委員会が「成人の日の集い」を企画し、当日も司会など重要な役割を果たしていることも大きい。成人自身の手で作ることで、おしきせではなく、意味のあるものに進化している。
今年は集いのアトラクションで、足立区在住の木曽さんちゅうと、「整いました」で大人気のねづっちの芸人コンビ「Wコロン」のビデオレターのサプライズを実現。
また、記念品はこの日撮った写真を飾れるように、と写真立てを選んだ。袋も着物の女性が持ちやすいように、これまでの封筒から手提げ袋に変えた。表にはビューティフル・ウィンドウズ運動のキャラクター「ビュー坊」が印刷されており、スローガンの「足立の新成人は美しい」とともに、区のイメージアップへの心意気が込められた。
代表の日比谷浩太さん(梅島在住)は、「もっとこうすればよかった、と思うところもあった。アトラクションは見ているだけだとつまらないので、手拍子で参加して、みんなに伝播していくようにすればよかった。来年OBで呼ばれたら、アドバイスしたい」としつつも、「満足です」とやり遂げた表情で語った。
新成人に聞いた
選挙権を得た今年、早速5月に区議会選と区長選がある。大人の仲間入りをした若者たちに、意識の変化を聞いてみた。
花畑在住の男性は、今年は投票に行かないという。理由は、「大学生なので、まだ区政がわからないうちに投票するのもどうかと。2~3年経って社会に出てからの方がいい」と消極的だ。区長選があること自体、知らない人もいた。成人を迎えての変化は「お酒が飲めること」という大谷田在住の女性は、「小学校が2期制になった時に、区政を初めて認識した」といい、多分投票に行くと話した。
大学生の金子よしのぶさん(綾瀬在住)は、親戚の人からの呼称が、「くん」から「さん」に変わったことで、成人を実感。「投票には行く。まともな区になってほしい」とキッパリ。今の足立区はまともではない? 「治安が悪いと言われている。イメージの問題ですが」。将来は子ども関係の仕事について、子どもの自殺をなくしたい、と夢を語った。
若者たちも、足立区のイメージ向上の必要性を、自分たちの問題として捕えている。今後、区内外で社会に出て活躍する彼ら一人ひとりが力を発揮することで、素晴らしい足立区に変わっていくだろう。
写真上/「子どもたちが誇れるような足立区に」。新成人の誓いを読み上げる実行委員会メンバー代表
下/「わがまち足立」を合唱
今年の新成人は平成2年4月2日~翌年4月1日生まれの男性3008人、女性2855人の計5863人。昨年より38人減少となった(昨年12月1日現在)。


東京武道館の前は、華やかな晴れ着姿の男女でごった返すお馴染みの光景があった。
式典に出席したのは2990人で、例年と同じく全体の5割強。外で旧友との再会に盛り上がり、式典は二の次という若者も多い。
かつて荒れた成人式が話題になったこともあるが、今はスムーズだ。足立区では3年前から、新成人による実行委員会が「成人の日の集い」を企画し、当日も司会など重要な役割を果たしていることも大きい。成人自身の手で作ることで、おしきせではなく、意味のあるものに進化している。
今年は集いのアトラクションで、足立区在住の木曽さんちゅうと、「整いました」で大人気のねづっちの芸人コンビ「Wコロン」のビデオレターのサプライズを実現。
また、記念品はこの日撮った写真を飾れるように、と写真立てを選んだ。袋も着物の女性が持ちやすいように、これまでの封筒から手提げ袋に変えた。表にはビューティフル・ウィンドウズ運動のキャラクター「ビュー坊」が印刷されており、スローガンの「足立の新成人は美しい」とともに、区のイメージアップへの心意気が込められた。
代表の日比谷浩太さん(梅島在住)は、「もっとこうすればよかった、と思うところもあった。アトラクションは見ているだけだとつまらないので、手拍子で参加して、みんなに伝播していくようにすればよかった。来年OBで呼ばれたら、アドバイスしたい」としつつも、「満足です」とやり遂げた表情で語った。

選挙権を得た今年、早速5月に区議会選と区長選がある。大人の仲間入りをした若者たちに、意識の変化を聞いてみた。
花畑在住の男性は、今年は投票に行かないという。理由は、「大学生なので、まだ区政がわからないうちに投票するのもどうかと。2~3年経って社会に出てからの方がいい」と消極的だ。区長選があること自体、知らない人もいた。成人を迎えての変化は「お酒が飲めること」という大谷田在住の女性は、「小学校が2期制になった時に、区政を初めて認識した」といい、多分投票に行くと話した。
大学生の金子よしのぶさん(綾瀬在住)は、親戚の人からの呼称が、「くん」から「さん」に変わったことで、成人を実感。「投票には行く。まともな区になってほしい」とキッパリ。今の足立区はまともではない? 「治安が悪いと言われている。イメージの問題ですが」。将来は子ども関係の仕事について、子どもの自殺をなくしたい、と夢を語った。
若者たちも、足立区のイメージ向上の必要性を、自分たちの問題として捕えている。今後、区内外で社会に出て活躍する彼ら一人ひとりが力を発揮することで、素晴らしい足立区に変わっていくだろう。
写真上/「子どもたちが誇れるような足立区に」。新成人の誓いを読み上げる実行委員会メンバー代表
下/「わがまち足立」を合唱