
「景気悪化で商店街としても何とかしないといけない」と、5年ほど前から考えていた田口理事長。そんな中、昨年、商店街そばに帝京科学大学が開学。大学連携に力を入れる区から「空店舗対策と、商店街の集客が図れる個店を産み出すことを目的とした、商店街活性化モデル事業の一環として、カフェをやりませんか」との誘いが。商店主らは「大学生活の温かい思い出づくりに協力できれば……」ともろ手を挙げて賛成。空店舗の改装費480万円のうち区から約2分の1の補助を受け、オシャレなカフェが完成した。
お店は、喜田家で8年半、和菓子作りの勉強をしていた森本麗子さんと、同商店街の駄菓子店「太子堂」の田内千枝子さんの2人が協力して営み、その他の商店主らも運営を手助けする。森本さんは喜田家を退職後、自宅近くのコーヒー屋に勤めていたところに田口理事長から、今回の誘いが。「お店を持ったこともなくて不安だったが、チャレンジしてみよう」と引き受けた。
コーヒー豆は、森本さんが勤めていたコーヒー屋から仕入れ、注文があってから豆を挽くというこだわり。アメリカン、ブレンド、イタリアンの3種類、各300円。学生は200円で飲める。軽食や自家製デザートなども用意。商店街で買った物なら持ち込み出来るのも特徴だ(ただしワンドリンクオーダー)。
森本さんは「オープン翌日からはさっそく、カフェでコーヒーを飲みながら宿題をする学生さんが来ました。今後は、学生と地元の人たちの掛け橋となれるようがんばっていきます」と話す。
【営業時間】午前8時~午後7時(月~金)、午前10時~午後7時(土曜)、日曜・祝日定休
【問合せ】TEL090・6473・1808
写真/お客さんの応対をする森本さん(手前右)と田内さん(右奥)=Cafeしゃべり場で