足立朝日

2月11日(金・祝) 第12回定期演奏会〈ノルウェー音楽の潮流〉 アンサンブル東風

掲載:2011年2月5日号
 東京藝術大学出身の演奏家たちのグループ「アンサンブル東風(こち)」の定期演奏会が、2月11日(金・祝)に開かれる。
 作曲家・指揮者で、現在東京藝術演奏芸術センターの教授を務める松下功氏の下、1999年に結成。以来、アジアでの公演など多彩に活動、昨年は奈良薬師寺でオペラ「遣唐使」(松下功作曲)を演奏し注目を集めた。
 そのメンバーの1人、フルート奏者の姫本さやかさん(37)は足立区在住。生まれは草加市だが、「足立区が大好きなので、根っこを生やしてやっていきたい」と、区内のクラシックグループ「ブリランテ」の一員としても活動中だ。
 「東風」の定期演奏会は年1回。今回はノルウェーで活躍する現代作曲家の作品を中心に取り上げる。現代音楽に抵抗感のある人もいるが、「今、生きている作曲家の息づかいが聞けるのは楽しい」と姫本さん。バッハやモーツァルトの時代には使われなかった音の高さや和音による、表現の幅広さも魅力の一つという。「こんな吹き方もあるんだ、こんな音出しちゃうの、という驚きに会えるかも」
 即興歌手・作曲家のリサ・ディランをゲストに、美しい北欧の国で育まれた音楽の世界が、重要文化財のクラシカルな奏楽堂のホールに広がる。
【日時】2月11日(金・祝)午後3時開演(1時45分開場)*2時からプレトーク「ノルウェー音楽の潮流」
【場所】旧東京音楽学校奏楽室(上野公園)
【曲目】O.A.トンメセン《マドリガル》、L.P.ハーゲン《E.グリーグを偲んで》、他
【料金】前売2000円(事前の電話予約で当日受取り可)、当日3000円 
【問合せ】TEL3887・1822アンサンブル東風事務局

写真上/海外でも活躍するアンサンブル東風
下/姫本さん