
今回の区民出席者は「防災ボランティア」。自主防災組織のことで、各自治体と消防署などが指導し、防災・防火活動の普及に取り組んでいる。
防災ボランティアを代表して、千住消防団、総合ボランティアセンター、避難所運営会議、足立新田高校災害時支援ボランティアが席についた。
区内に中学生消火隊はいくつかあるが、防災ボランティアがあるのは足立新田高校のみ。ハイパーレスキューが所属する第六消防方面消防機動隊の施設が近くにあり、学生たちはそこで授業の一環として防災訓練を行ってきた中、地域の人の関心も高まったことから昨年度に発足。都の出初式や区の水防訓練などにも参加してきた。
語り合う会では、若い人に地域で貢献して欲しいことや志望動機などが、それぞれ語られた。区ボランティア連合会の糸井美恵子会長は、ボランティア暦30年。地域に入って行けない悩みの中で、防災訓練に積極的に入っていくことの大切さを実感。「多くの人が働きに出ている昼間、頼りになるのは地元の学生」と語った。
また、新田高校で防災訓練を経験した瓜生まどかさんは、卒業後千住消防団に入団。街を守る一員として活動している。
学生たちは「誰か倒れていたら助けたいので、AED訓練などとても勉強になった」「けが人を運んだり、知識があれば訓練に参加できると思う」など、これまでの活動で得たことを語った。
写真/語り合う会の参加者