富士山の影が上空に映り、山とともに二重に見える珍しい現象「二重富士」を梅島3丁目在住の吉田建治さん(65)が見事に捕らえた。吉田さんは、東武線西新井駅前のマンション9階に住んでおり、1月30日(日)夕、いつものように窓から見える富士山の夕暮れを観察していたところ、偶然この現象に遭遇したもの。
吉田さんは、「ちょっと判りくいと思いますが西日の光が強いため、本物の富士山の右側が薄くなり、手前に発生した富士の影が中央から左に掛けてその姿を現しました」と説明。
気象庁によると、見る人の近くに比較的暖かい空気の層があり、富士山の近くに冷たい空気層がある場合に起こるという。光が屈折し、見る人の側の空気層がスクリーンの役目を果たすのだ。
吉田さんは、このマンションからこれまで何回も「ダイヤモンド富士」の撮影に成功、昨年には同じ「二重富士」をキャッチしている。
写真/富士の影が中央から左に掛けてその姿を現した瞬間











