足立朝日

千住桜花苑 お年寄りに焼き鳥1000本の出前

掲載:2011年2月20日号
 特養老人ホーム・千住桜花苑(近藤常博施設長)を2月10日(木)、焼き鳥イベントカーが訪れ、お年寄りに焼き鳥が振舞われた。
 全国のショッピングセンターなどに200店を出店している惣菜の㈱日本一が、地域貢献・社会福祉活動として行っているもので、年間約20カ所を回り無償で焼き鳥を提供している。東京善意銀行の紹介で応募した同苑が、審査を経て訪問先として選ばれた。
 特養、ショートステイ、デイサービスの利用者と、隣接するグループホームさくらの利用者、計約180人がホールに集合。目の前の駐車場に止められた全長8mものキッチンカーから、焼きたての串が次々に運び込まれた。
 もも、レバー、とり皮、つくねなど10種類、1000本。職員の細やかな気配りの中、利用者たちは好みの焼き鳥を元気に頬張った。
 10本も食べたという伊藤さん(76)は「何年ぶりかしら。タレがいい味」、大内さん(80)は「レバーを食べるのが久しぶり。やわらかくて5本も食べた」とニッコリ。普段は食が細いという100歳の山本さんと岩本さんも3本を平らげ、職員を驚かせた。
 施設では普段の食事に焼き鳥が出ることはなく、お年寄りたちは懐かしい味に舌鼓を打っていた。

写真/「おいしそう!」。出来たての焼き鳥を選ぶ職員とお年寄り=千住桜花苑で