2月17日(木)~18日(金)、綾瀬・仏壇会館で行われた「第50回 東京仏壇展示コンクール」で、扇1丁目の市塚重男さん(61)が東京都知事賞と足立区長賞のダブル受賞に輝いた。これは毎年1回、東京で仏壇を作る職人たちが加盟している東京唐木仏壇工業協同組合が、商品展示による技術公開と販路拡大を目的に、商業者向けに開催する展示会。その中で、新作発表コンクールを行い、組合加盟者30人、70点の中から受賞者が決定した。
市塚さんは、この道45年。「本物の職人が作った物を長く大事に使ってもらいたい」と、屋久杉や桑など素材の木目の良さを生かし、掃除のしやすさなど使う人のことも考えて制作する。
今回受賞したものも、伝統的なワンパターンの仏壇ではなく、今の時代に合ったデザインが評価され、市塚さんが出展した5点の内、2点が賞を獲得した。
「自分でも驚いています。中々、思った通りに出来ない世界ですが、少しでも自分のイメージ通りの作品が作れるよう今後も精進していきたい」と市塚さん。市塚さんの作品は、今年6月に、北千住の東京芸術センター天空劇場で開催予定の「足立区伝統工芸品展」に出展される。また、注文はTEL3854・0892市塚まで(注文が多く受け付けできない場合は、販売店を紹介する)。
【メモ】仏壇の価格は、素材やサイズにより様々だが、今回市塚さんが制作した高さ60㎝×幅46㎝×奥行36㎝の物で小売価格40万円
写真上/都知事賞受賞作品=仏壇会館で
下/次の作品作りに励む市塚さん=作業場で











