足立朝日

お買い物ゲーム完成 楽しく消費者知識を身につけよう! 3月19日(土)エル・ソフィアでイベント

掲載:2011年3月5日号
 机の上で区内名所を巡りながら消費者知識を学べる、足立区オリジナルの「お買い物ゲーム」が誕生した。
 区消費者センターが区内ものづくり事業者、児童心理を学ぶ東京未来大学生とともに、10カ月かけて産学公連携事業として取り組んできたもの。2月の「TASKものづくり大賞」では、共同部門で優秀賞を受賞した。
 製作のきっかけは、消費者センターに寄せられる相談。年間、4500件を超える。相談内容は、多重債務や出会い系・アダルトサイトの請求、未公開株購入の被害などが多く、知識がないために、相手の言いなりに払ってしまう状況が伺える。
 職員の大金あき子さんが、「子どもの頃からの消費者教育が必要」と、ゲーム製作を提案。数々の試作品を経て、ようやく完成にこぎつけた。「消費者センターの存在はまだまだ知られていないので、相談すればいいということを知ってもらえれば」と話す。

◆大人でもワクワクドキドキな凝った内容
 遊び方は、1000円のおこずかいを持って、クジで出た数のマスを進む人生ゲーム方式(2~5人)。小学校低学年向けの「入門編」と高学年&大人向けの「修業編」の2種類あり、「修業編」はマス数も多く、フリーマーケットでの交渉や、プリペイドカードなどの目に見えないお金の利用も入っている。
 最大の特徴はトラブルに遭遇する「ドッキリカード」。「ガチャガチャでお金を使い過ぎた」「DVDを返却日に返すのを忘れた」というかわいいものから、「北千住でモデルにスカウトされ、保護者に相談せずにレッスンの契約をした」というギョッとするものまで様々。
 臨時収入などの「ワクワクカード」、足立区や消費生活ネタの「クイズカード」などもちりばめられ、最後には大逆転アリの凝った内容なので、大人でも楽しく学べる。
 2種合わせて560個を製造し、児童館、学童保育室、放課後子ども教室など区内施設に配布するほか、利用希望者に普及していく。
《完成披露イベント》
 お買い物ゲームに興味のある子どもと大人は、ぜひ足を運んでみて。
 当日、小学生は誰でも体験できる(ゲーム時間40~60分)。また、このゲームを地域や仲間、家族などとやってみたいという大人の普及活動協力者も募集。当日はルールの説明と体験後に、ゲームを進呈する。
【日時】3月19日(土)午後1~4時【場所】エル・ソフィア4階ホール(梅島駅徒歩3分)【料金】無料【内容】①ゲーム体験の小学生=申込み不要。時間内ならいつでも、先着順で遊べる②普及活動協力者=1時集合、30人先着順、要事前申込み
【問合せ】TEL3880・5385区消費者センター

写真上/高学年・大人向けのお買い物ゲーム「修行編」
下/ドッキリ、ワクワク、クイズのカード