古千谷在住の薩摩琵琶奏者・櫻井亜木子さん(34)の「琵琶演奏と語り」が2月6日(日)と20日(日)、学びピアで行われた。NPO法人・楽学(がくがく)の会(小林徹代表理事)が主催する「あだち区民大学塾」の講座の一環。本能寺を題材に行われた20日は、大学塾初の講堂を使用。客席を埋めるおよそ90人の受講者は、情緒溢れる琵琶の音色と、それに合わせて歌われる信長の最期に聴き入った。
2008年度日本琵琶楽コンクール1位の成績を収めた櫻井さんは、ソロ活動のほかに、小椋桂のツアーや海外公演など、幅広く活動している。
今年1月、アメリカ・ニューヨークで開かれたコンサート「邦楽―ニュー・サウンズ・オブ・ジャパン」(国際交流基金NY日本文化センター、アジア・ソサエティー共催)に出演。梅屋喜三郎さん(鼓)、太田豊さん(竜笛)と初のコラボレーションで演奏した。「日本独特の間を感じてもらえたら、と思って演奏した。来てくれた人は初めて聞く楽器だったみたいで、鳥肌が立ったという感想を貰った」と櫻井さん。自身、他国の音楽の魅力に鳥肌が立つことが度々あり、「そういう演者になりたいと思っていた。それをNYで体験できたことは、いい経験だった。古典はこれで進んでいこうと思う」と話す。
今後は、オリジナルのものを加えた音楽も、模索していきたいという。
【湯西川温泉・氷上平家物語り】
かまくら祭開催中の平家の隠れ里、日光・湯西川温泉の旅館、本家伴久が催している氷の祭典「氷上平家物語り」に3月7日(月)~13日(日)、櫻井さんが出演する。
夜、川岸に作られた氷瀑の舞台上で、十二単に身を包み弾き語り。幻想的な「平家物語」を、目と耳で堪能できる。同旅館宿泊客限定。問合せTEL0288・98・0011本家伴久(栃木県日光市湯西川温泉749)
写真/あだち区民大学塾で講演した櫻井さん











