足立朝日

買いおき食品を使った、美味しくて栄養のある災害時メニュー

掲載:2011年4月5日号
 災害時にはありがたい非常食だが、水分のないものはお年寄りには食べにくく、若い人でも味気ないものが続くと飽きてしまう。足立フリー栄養士会が提案する、ちょっとしたひと工夫で非常食がグルメメニューになる方法をご紹介。味だけでなく栄養バランスも考えられているので、健康維持にも役立つ。試しに作ってみて、わが家のオリジナル災害時メニューにアレンジしては。乾燥野菜を入れれば、さらにグレードアップ。時間のない時の即席料理としても使えそうだ。同会では「病気や障害のある人、お年寄りや赤ちゃんのいる家庭では、日頃から災害時の食について考えておいて」と呼びかけている。
 以下、足立フリー栄養士会発行のチラシより出典。





その他のメニュー
◆混ぜるだけのメニュー
◇ビーンズサラダ◇
〈材料〉ビーンズ、ひじき水煮、ドレッシング。

◇梅かつお合え◇
〈材料〉たけのこの瓶詰、かつおパック、梅干し。

◇野菜たっぷりスープ◇
〈材料〉野菜水煮、ジュースか缶スープ。うずら缶や豆缶などを合せると味に変化も。

◇汁もの◇
〈材料〉粉末スープの素、カットわかめ、麩(ふ)、お茶(缶かペットボトル)、水。フリーズドライ豆腐で栄養アップ。

食の備えワンポイント
①各自2~3日分の水と食料の備えを。食料の1日分くらいは、水や火がなくても食べられる物を用意。食器やスプーンなども忘れずに。
②備蓄品の賞味期限は定期的に確認を。
③備蓄品は1カ所にまとめず、2~3カ所に分けて保管する。すぐに持ち出せる玄関や車のトランク、物置など。
※病気や障害のある人、お年寄りや赤ちゃんのいる家庭では、日頃から災害時の食について考えておきましょう。

知って役立つポイント
①お皿や食器にラップを引くと、水の節約になる。
旺和え物や盛り付けには、ビニールの小袋を使うと衛生的。
②かんぱんやクラッカーは水分を加えると、食べやすい。
③お茶は飲料水や料理・炊飯にも使えて便利。

水道水の保存のポイント
①容器に空気が入らないように水をいっぱいくむ。
②黒いビニール袋をかぶせ、涼暗所に置く。塩素は太陽光線に弱いので、黒いビニール袋で覆うことで保存効果を高める。1カ月(夏)~3カ月(冬)保存可能。
※こぼさずにバケツで水を運ぶ方法=中にビニール袋を入れてその中に水を入れて口を閉じる。