足立朝日

足立市場協会 被災者へ「ねぎま鍋」振る舞う

掲載:2011年4月5日号
3月27日(日)、東日本大震災の避難所の1つになっている綾瀬にある東京武道館で、足立市場協会(米澤照雄会長)が約400人分の「ねぎま鍋」と「おにぎり」を被災者に振る舞った。
東北地方には多くの漁港があり、足立市場とも緊密な関係の産地となっている。そんな被災地の人たちが東京武道館へ避難しているということで、何か力になれればと千住葱(ねぎ)とメカジキのトロを使った「ねぎま鍋」と「おにぎり」を提供。当日は、米澤会長や大内一弘(東京千住魚市場卸協同組合理事長)など大勢のスタッフが参加した。
今月の18日に、区内にいる親戚を頼って福島の浪江町から避難してきたという石川さん一家は「あっさりした汁も、ちょうどいい塩加減のおにぎりもすごくおいしい。白いご飯がこんなにおいしいなんて」と嬉しそうに話す。また、1週間前に弟夫妻と福島県のいわき市から避難してきた鈴木愛美(まなみ)さんは「普段お弁当などを提供してもらっているが、魚を食べるのは久しぶり。身体も心も温まった」と話す。
 食事を終えた人たちからは炊き出しをしてくれた市場関係者らスタッフ約40人に「本当にありがとう。おいしかったよ」といった感謝の言葉があちらこちらから聞こえた。

写真/赤ちゃんも「おいしい!」。温かい「ねぎま鍋」を食べる避難者の家族たち=東京武道館前広場で