今回の東日本大震災の支援の動きは、区内小学校でも広がっている。加平小学校(和田常明校長)では、代表委員会の子どもたちが募金活動を行った。手作りの募金箱3つを持って、校門の前で児童たちに呼びかけ、3月15日(火)~18日(金)までの4日間で集まったのは、16万4031円。同委員会が、毎年12月に1週間行っているユニセフ募金の、3~4倍にもなるという。募金箱の中には、代表委員への労(ねぎら)いなどのメッセージも入っていた。
3月25日(金)、卒業式を終えた6年生の委員2人と有志2人、5年生の委員5人が保塚区民事務所を訪れ、野口由夫所長に募金を手渡した。
募金箱を作った碇慶美(いかりよしみ)さん(5年)は、「いっぱい集まったので、被害を受けた人の助けになって欲しい」、委員長の金桝(かねます)沙紀さん(6年)は「加平小で集まったお金を、少しでも食料や毛布に換えて、被災地で役立てて」と話す。岩島優希(ゆうき)くん(6年)は、「苦しんでいる人たちがかわいそう」と、校内放送で呼びかけるなど、積極的に活動した。
節電も頑張っている子どもたちは、授業中に、「暖房を切って」「電気を1つ消して」など、積極的に先生に要望した。仙台の大学出身の鬼海雪華子(きかいゆかこ)教諭が、避難所生活を続ける友人にこの話を伝えたところ、「暗い話ばかりだったけど、久しぶりにホットな気持ちになれた、と喜んでいた」という。物資だけでなく、まさに支援の心が力になった形だ。
和田校長は「お互い思い合うことの大切さを、この先子どもたちに伝え返していきたい」と話す。
加平小の募金は区民課を通じて、日本赤十字社に義援金として送られる。
写真/野口所長に募金を手渡す代表委員たち=保塚区民事務所で











