足立朝日

　「まっていてくれますか　わたしがゆっくりあるいてゆくのを……　わたしは　わたしのあしでしかあるけないの　かぜのおしゃべりききながら　みちくさしながら　いきたいの」――。水遊びをするカルガモの親子が描かれた絵に、こんなメルヘンチックな詩が添えられたポストカードが３枚。大谷田１丁目在住の画家・大門多美（だいもんたみ）さんが、東日本大震災で親を亡くした子どもたちのために、「東日本大震災ポストカード」を作製した。
　大門さんは、長く童画や絵本の製作に携わり、区内地域学習センターで絵本セミナーを開くなどして活躍中の画家。その絵やイラストは、子どもたちや自然をほのぼのと描き、 〝癒（いや）しの世界〟を常に演出している。
　このポストカードは、１枚１５０円で、３種類あり、印刷費などの経費を除いた１００円が義援金としてあしなが育英会に寄付される。６月７日（火）～12日（日）に文京区千駄木にある「画廊　千駄木ガレージ」で行う個展で販売するほか、希望者には、３種類４枚ずつ12枚を１セット（１８００円）にして販売する。メールかFAX３６２０・８８７５に、セット数、住所、名前、連絡先（電話番号かＦＡＸ番号）を明記して申し込む。支払い方法は、後日大門さんから連絡するとのこと。
　また、趣旨に賛同し、義援ポストカードを置いてくれる協力店を募集している。こちらも、同様の方法で。

◆大門多美ポエムアート展
やさしさって なんですか
【会場】画廊　千駄木ガレージ１階（文京区千駄木３‐41‐10、TEL０９０・４６１３・６３８４）＝JR日暮里駅西口、千代田線千駄木駅２番出口、いずれも徒歩10分
【日時】６月７日（火）～12日（日）午前11時～午後７時（最終日午後５時）
※打ち上げパーティ　12日（日）午後５時～７時、２階で
【入場料】無料

写真上／温かみのあるイラストが描かれた３種類の義援ポストカード
下／大門多美さん