足立朝日

近藤区長、2期目への抱負 「地域の力・結びつきを再生したい」

掲載:2011年6月5日号
 5月15日(日)に区議会議員選と同時に行われた区長選で、現職の近藤やよい区長(52)が、吉田万三氏に14万票近い大差をつけて19万1554票獲得し、再選された。
 同17日(火)に区長室でマスコミとの懇談会が開かれ、近藤区長が2期目へ向けての抱負などを語った。
●区長選
 4年間の審判との位置づけ。これまでの施策を基盤として、すでに23年度の予算に組み込み、継続して進めていく。
●子ども支援
 特に力を入れてきた施策で、親の経済的環境の影響排除を目的に、放課後教室や体験型学習を展開。理解力はまだ数字に表れていないが、算数の平均点は伸びてきている。基礎・基本の学力の徹底を引き続き図る。
 教育予算は減らすことはない。子ども自身からレベルの高い授業の要望もあり、学校の実状に応じた対応をしていきたい。
 子ども基金が、幼稚園・保育園でも使えるようになった。勉強で自信を持てない子には、他のことで持て、それを一生の武器にできる機会を設けたい。
●震災対策の見直し
 区でできることには着手している。備蓄品の数の見直しは、6月の定例会で決定。防災マニュアルの変更は、消防・警察など専門家の指導のもと、8月末頃までに整える。
 避難所の液状化を心配する声があるが、学校の敷地は土壌改良済なので大丈夫。河川敷は、火災時以外は避難所から外すべきだろう。
●1期目の採点
 マニフェストの実現度の自己採点は7割5分。目標としていた職員定数の15%削減は、国の官民競争入札が整わず、実現できなかった。自然減はこれ以上困難。新しい手法を入れていかないと。
●来年の区政80周年・再来年の国体開催に向けて
 4月から地域のちから推進部を設置。2年後に綾瀬の東京武道館で国体が開催されるのを機に、地域の力・結びつきを再生したい。ビューティフル・ウィンドウズ運動も、「お客様を迎えるために」という大きく身近な目標が、区民の励みになる。来年8月のプレ大会に向けて、今年8月から動き出す。
 平城京の木簡にも「足立」の文字がある。歴史再認識の機会にしたい。

写真/抱負を語る近藤区長=区長室で